京都で発見!ダルマさんだらけの「だるま寺」は“赤い”見どころが満載
顔はいかめしいのに、真っ赤な色合いと、ころんと丸いフォルムがどこか愛らしいダルマさん。日本では古くから縁起物として親しまれています。そんなダルマさんがいっぱい祀られた、通称「だるま寺」が京都にあるんです! 正式名称「法輪寺」は、JR山陰本線円町駅から北へ歩くこと5分。境内に足を踏み入れるとダルマの世界が広がります。京都常連さんの観光にもおすすめです。
たくさんのダルマが祀られているワケとは
もともとのダルマのモデルとなったのは、禅宗の始祖である達磨大師というお坊さん。ダルマに手足がないのは、座禅を組んだ姿を表しているのだとか。
その姿から、何度倒れても起き上がる「七転び八起き」や「災い転じて福となす」の言葉を表すシンボルとされ、日本で縁起物として親しまれるようになったのです。
だるま寺には諸願成就や厄除開運を願って全国各地から奉納されたダルマさんたちが、お寺のいたるところに置かれています。このお堂は、戦後に建てられた「起き上がり達磨堂」です。
中に入ってみると、大小さまざまなダルマさんでいっぱい!見慣れた表情のダルマもあれば、かわいらしいもの、いかめしいもの、ちょっとぎょっとするような表情のもの…。ところせましとダルマさんが並んだ姿は、なんだかユニークです。
こんなところにもダルマ!隠れダルマさんを探してみよう
ちょっと見つけにくい、隠れダルマさんを境内で探してみるのも面白いかも。こちらは、木の扉に隠れているダルマさん!
「衆聖堂」の天井を見上げてみると、ここにもダルマさんが。樋口文勝老師が83歳の時に描かれたものだそう。迫力がありますね。
他にも庭の石像や、屋根瓦にもダルマさんがいるんですよ。隠れたダルマを探してみてくださいね。
かわいいダルマのお守りを手に入れよう
門を入ってすぐの受付には、おみくじやお守りも。ダルマをモチーフにしたものがたくさんあってとってもキュート!「目出しダルマ」は、ダルマさんを前に傾けるとぴゅっと目が出ます。「芽がでますように」という願いを込めて贈り物にしたり、身につけるといいそうです。
干支をかたどった土鈴に、ダルマさんが乗ったり抱えられたりしているユニークな土鈴。新年に限らず、縁起物としてよく購入されるのだそうです。その年の干支や、自分の生まれ年に関係なくてもいいとのこと。お気に入りの干支を選んでおみやげにしてみては?
1727年に創建された「法輪寺」。古都京都の歴史を感じながらも、ユニークなダルマさんたちにキュン!かわいいおみやげも買って帰ることができ、お寺の新しい楽しみ方を教えてくれる「だるま寺」に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
Text:並河智子
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