愛媛の「砥部焼の里」の素敵なギャラリーへ、人気のうつわを直買いに
約240年の歴史を持つ国の伝統工芸品、砥部焼。最近は女性作家のいきいきとした感性で描かれた、ガーリーな絵付けの作品が注目を集めています。併設のギャラリーにこだわりを持つ窯元も増え、うつわ好きなら一度は砥部焼の窯元巡りをしてみたいもの。なかでも今回はかわいいモノ好きの女子に人気の高い森陶房をご紹介します。
砥部焼の里にあるギャラリーへ
「砥部焼の里」と呼ばれる愛媛県砥部町には約100軒の窯元が集まっています。窯元はまるで迷路のような住宅街の中に点在し、時には迷ってしまうことも。うっかり見落としてしまうこともあるのですが、森陶房はこのシックな外観を目印に探してみて。
ワクワクしながら扉を開けると、シックな店内に飾られた作品の数々に思わずテンションアップ!キュートなうつわに目移りしながらも、アンティーク家具やハイセンスなディスプレイのしかたからも目が離せません。
コレクションしたくなる!KAORIシリーズ
森陶房の作品のなかでも特に人気のKAORIシリーズ。「バレリーナ」や「くじら」、「こけし」など、ほのぼのとしたタッチの絵付けは、手描きならではの繊細さと風合いが多くの女子のハートをトリコにしています。
アイテムも箸置きやマグカップ、お皿など幅広いラインアップで、砥部焼のセレクトショップなどでは売り切れ続出の人気もの。「シリーズで揃えたらスッゴクかわいい食卓になるんじゃない?」と、思わずコレクター魂に火が付きます。
「小さな森」や「青い鳥」(棚下段)もKAORIシリーズの人気の作品。白磁に藍色の絵付けが映える「バレリーナ」とはまた違った素朴な風合いに、気持ちがほっこりする作品です。
ギャラリー直買いの醍醐味を味わう
ギャラリーを訪れるよさのひとつは、品ぞろえの豊富さ!すべて手づくりなので、同じ絵柄でも微妙に表情が違っています。たくさんある中からお気に入りをじっくり探せるのは、ギャラリー直買いの醍醐味。時には窯から出したての作品に出会えることもありますよ。
箸置き648円~や丸小皿648円は価格も手ごろなので、おみやげやプレゼントにも重宝します。ギャラリーに欲しい器がないときは予約も受け付けてくれます。
毎日手にする器だからこそのこだわり
森陶房の砥部焼は三代目の森光太郎さん、香織さん夫妻が中心に制作しています。ろくろ成形や手びねり、手描きの絵付けなど、砥部焼の伝統的な製法を守りながらもこだわるのはうつわの軽さ。
伝統的な砥部焼はぽってりと肉厚で少し重みがあるのですが、砥部焼の特徴である丈夫さを残しつつもできる限り軽く作られていて、とても扱いやすいので日常使いにぴったりです。
何でも通販で手に入る時代ですが、自分の足で探したものは何よりの宝物。迷路のような砥部焼の里に佇む森陶房へ、暮らしに寄り添う素敵なうつわを探しに出かけませんか。
Text:へんみけいこ
photo:恒岡健太
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