地元のイイモノ大集合! 那須塩原の「きらむぎ食マルシェ」は朝イチが楽しい

地元のイイモノ大集合! 那須塩原の「きらむぎ食マルシェ」は朝イチが楽しい

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月に一度、栃木産の食やクラフトに出合える小さなマルシェが那須塩原で開催されています。大手スーパーには並ばない食品や雑貨などの「イイモノ」が揃うと聞きつけ、訪ねてみました。

Summary

大人も子どもも楽しめる!アットホームなマルシェ

「きらむぎ食マルシェ」は毎月最終日曜日に開かれます。場所は、那須塩原駅から徒歩10分、国道沿いのパン店「石窯パン工房きらむぎ」の敷地内。朝10時には色とりどりのテントが並びます。

開始からすぐに、近所からお目当ての商品を求めてやってくる人、「きらむぎ」にパンを買いにきたついでにのぞいていくお客さんで賑わいを見せます。

マルシェでは食や雑貨の販売だけでなく、定期的にイベントも行っています。訪れた日は、スタッフによるバルーンアート(200円)が子どもに大人気。売上はチャリティーとして寄付にあてるそうです。

広大な敷地ならでは!飲食スペースのわきにはプールが登場。子どもたちも楽しそうに遊び、まるで近所の公園のようなアットホームなマルシェです。

地産地消を目指し、県内選りすぐりのモノが集結

きらむぎ食マルシェでは毎回10〜20の店舗が出店しています。地産地消を心がけ、安心安全なもの、こだわりのあるものを基準に、県内の店舗や団体、作家さんを優先しているといいます。地元の野菜や食品が8割を占め、残りは雑貨類が集まることが多いそう。

この日はとくにグローサリーが充実していました。

那須塩原の和食店「REN」は、生ドレッシングを販売していました。看板商品「やさいドレッシング(900円)」は、地元の人なら誰もが知っているほどの名品だそうです。しょうがやトマト、ゴマなど6種類、いずれも安全な食材を使い、和食店ならではの「おいしさ」を追求したもの。和食店ながら自社で湯葉工場を持っているそうで、製造過程で出る希少な豆乳を使った商品も展開しています。

那須塩原ブランド認定の「アグリルパル塩原ドレッシング部会」のドレッシングは、栃木の特産キウイやゆず、那須むらさきなどこだわりの食材をメインに合成保存料や着色料を一切使わない手作りの品。

見ているだけで楽しくなるような雑貨もあります。ドライフルーツとドライフラワーであしらわれたアロマストーンや、押し花を閉じ込めたアクセサリーなど、カワイイに敏感な女性の購買欲を刺激します。

「工房空〜coo〜」のおしゃれなハンチングは裂き織り。障害を持った子たちが1つずつ手作りしているとのことで、この絶妙なカラーリングは感性の豊かさゆえのものだそうです。地元の石屋「よしかわ工房部」では、苔玉やギレでつくったアクセサリーを販売。捨てられてしまうものをもう一度利用しようと始めたといいます。

主催は社会貢献を目指す町のパン屋さん

きらむぎ食マルシェを企画・運営しているのは、会場のパン店きらむぎの本社「パン・アキモト」の秋元信彦さん。お店の3周年記念として2017年6月に始スタートし、すでに12回目を迎えました(2018年8月)。

連日、ひっきりなしに客が訪れる地元の人気店「パン・アキモト」は1947年(昭和22年)に秋元さんのお祖父さまが創業。「気軽に、農作業の間でも長靴のままで入れる」ような地域に根ざしたパン屋としてオープンしました。人や社会のためになることをしたい、という創始者の思いは現在も受け継がれ、「パン・アキモト」は世界の飢餓対策支援活動に取り組んでいます。

アキモトの代表作は「パンの缶詰PANCAN(パンキャン)」。阪神淡路大震災時の被災者の言葉をきっかけに開発され、現在では10種類以上を販売しています。

2009年からは、このパンカンを「救缶鳥(きゅうかんちょう)」として販売し、義援先に届くプロジェクトを続けているそうです。その功績が評価され2017年には「グッドライフアワード環境大臣賞最優秀賞」を受賞。

「この先も試行錯誤を重ねながら、小さなパン屋だからこそできることを続けていきたい」と秋元さん(写真左)。地元愛に満ちたこの場所だからこそ出会える栃木のイイモノ、探しに行ってみませんか?

きらむぎ食マルシェ(キラムギショクマルシェ)
住所:栃木県那須塩原市東小屋砂場368「石窯パン工房 きらむぎ」内
TEL:0287-65-3351
開催時間:毎月最終日曜日の10〜15時※冬季(12〜2月)は休催予定

Text&Photo さとうよしみ

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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