葉山牛のビーフシチューにハンバーグ。わざわざ食べに行きたい奥鎌倉の極上ランチ

葉山牛のビーフシチューにハンバーグ。わざわざ食べに行きたい奥鎌倉の極上ランチ

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神奈川県の三浦半島で生産される葉山牛は、東京でもほとんど出回らないほど希少な牛肉。手間暇かけて飼育され、高い肉質を誇ります。そんな葉山牛を堪能できるお店があると聞き、いざ奧鎌倉へ!自然の緑に癒されながら味わう絶品ハンバーグとビーフシチューをご紹介します。

Summary

築84年の建物を利用した「北條」で、古都鎌倉の歴史を感じる

鎌倉駅から「大塔宮」行きのバスに乗り、約7分。「天神前」でバスを降り、そこから瑞泉寺へと続く道を進むと、左手に真っ白なのれんが見えてきます。もともと東京で飲食店を経営していたシェフが葉山牛を扱うために奧鎌倉へ移り、2017年3月にオープンしたのが「北條」。店名の「北條」は、お庭の一角にかつて北条政子の寝所があったことからつけられました。こんなエピソードも、鎌倉ならでは!

のれんをくぐると現れるのは、築84年の趣ある家屋。ここは、駒沢オリンピック公園 総合運動場 陸上競技場を手掛けたことで知られる、建築家の村田政眞(まさちか)氏がお祖母さんのためにつくった離れだそう。この建物に一目惚れして、この場所にお店を開いたのだと女将さんが話してくれました。

葉山牛だけじゃない!鎌倉の食材を使用した小鉢や汁椀も

お庭をのんびり眺めつつ、湘南の海から吹く涼しげな風をあびていると、台所からはよく煮込まれたビーフシチューの深みのある香りが漂ってきました。これは期待が膨らみます…!

まず運ばれてきたのは、車麩とコンニャクの煮物、ワカメと大葉とミョウガの酢の物、葉山牛とレモンのスープ、ごはん。毎日市場で仕入れてくる食材によってメニューが変わるそうで、この他にも鎌倉野菜を使用したサラダがつきます。この小鉢二皿と汁椀、ごはん、サラダのセットは「北條の煮込みハンバーグ」、「葉山牛のビーフシチュー」のそれぞれに付きます。

気になるのは、汁椀の「葉山牛とレモンのスープ」。さっそく一口、啜ってみるとレモンの酸味と葉山牛のお出汁がしっかりと感じられ、相性がよいことに気づかされます。この汁椀だけでもご飯が進みそう!

いざ、コク深い葉山牛のハンバーグとビーフシチューを味わう!

先に登場したのは「北條の煮込みハンバーグ」(1780円)。こちらのハンバーグは湘南ポーク「2」と葉山牛「8」の割合でつくられます。神奈川県産の、品質にこだわった2種類のお肉をハンバーグで食べられるなんて、贅沢です……!

葉山牛の肉の旨味がぎゅっと詰まったハンバーグにソースをたっぷり絡ませていただきます。ソースはまろやかで、葉山牛の旨味と湘南ポークのやさしい甘みをほのかに感じます。じわっと口いっぱいに広がる、ハンバーグのジューシーな肉汁と旨味のつまったソースを存分に味わえます。

ばれてきました。お肉の脂の入り具合によって調理時間を変えるなど、こだわりが詰まっています。よく煮込まれた葉山牛はお箸で簡単にほぐれてしまうほどのやわらかさ。しかし口に入れると歯ごたえがあり、噛むごとに葉山牛の上質な肉の味が濃厚に感じられます。

ビーフシチューのお肉は赤ワインだけで煮込んでいるとのこと。赤ワインの風味と葉山牛の深いコクが合わさりソースが一段と香り高くなっています。「北條の煮込みハンバーグ」で味わったやわらかな旨味、甘みとはまた違った味を楽しめました。

葉山牛を味わったあと、お庭に向かって一呼吸。食べ終わってからもお肉の重たさをまったく感じさせないのは、葉山牛が上質なお肉である証拠です。満足感に浸りながら、古民家でぼんやり過ごす食後のひと時の心地よさは格別。歴史を重ねてきた場所だからこそ感じられるこの土地の魅力について、少し考えてみるのもいいかもしれません。

秋には縁側であたたかい陽にあたりながら、お茶をいただくこともできます。街の喧騒から離れ、古都の歴史に思いを馳せながら絶品の葉山牛を堪能できる、なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。

◼︎北條
住所:鎌倉市二階堂19-7
TEL:0467-91-0236
営業時間:11時30分〜20時
(お昼のお食事11時30分〜15時(L.O.15時)、夜のお食事17〜20時(L.O.19時30分)※夜のお食事は完全予約制。予約受付は当日15時まで。お茶菓子・おつまみ 11時30分〜17時(L.O.16時)※お茶菓子・おつまみは秋季より開始予定)
定休日:不定休

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください

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