青い光に包まれた、京都「喫茶ソワレ」のカラフルなゼリーポンチがかわいすぎる
しゅわしゅわとやさしい泡が弾けるサイダーの中で、赤や青、黄などカラフルなゼリーが宝石のように踊る「ゼリーポンチ」。京都人なら誰もが知る、創業70年の老舗「喫茶ソワレ」の名物です。「夜」をイメージした店内は、昼も夜もブルーの光に包まれてロマンティック!乙女心がときめく空間も魅力です。河原町・祇園からもアクセス抜群。ゼリーポンチを食べに、京都の名喫茶「喫茶ソワレ」に行きませんか?
店内は青い光に包まれた幻想的な空間
花街・祇園の入り口。春の桜並木でも有名な高瀬川沿いにある「喫茶ソワレ」は、昭和23年創業の老舗喫茶店。フランス語で「夜会」を表す店名の通り、扉の向こうは、幻想的なブルーの光に包まれた空間が広がります。
「お客さまの会話がBGMになる」という初代の思いから、BGMをかけていない店内は、繁華街の喧騒とは無縁の世界。植物をモチーフにした美しい装飾を眺めながら、会話や読書をゆっくりと楽しむことができます。
まるで宝石のよう! 名物「ゼリーポンチ」にうっとり
お目当てはもちろん、名物「ゼリーポンチ」700円。今から約40年前に2代目のご主人の奥さまが発案されたものだそう。100年以上変わらない製法で作られている天然サイダーに、赤や青、黄などの5色のゼリーを浮かべ、レモンやキウイ、さくらんぼでおめかしを。きらきらと宝石のように輝く姿に思わず見とれてしまいそう。
ひと口含むと、サイダーの繊細な泡がしゅわしゅわと弾け、ゼリーのやさしい甘みと最高の相性! きめ細やかな泡はすぐに飛んでしまうのでご注意を。写真をさっと撮って味わうのがツウの楽しみ方です。
ゼリーを使ったメニューは他に、「ゼリーミルク」や「ヨーグルトポンチ」、アイスを浮かべた「ゼリーポンチフロート」に、赤ワインに浮かべた「ゼリーワイン」などたくさん。どれも美しいのでぜひお試しを。
モダンな美人画、東郷青児の世界にふれたい!
「喫茶ソワレ」のアイコンともいえるのが、表の看板やショップカード、コースター、グラスに描かれた甘い愁いを秘めた女性たち。こちらは昭和の美人画家・東郷青児(とうごうせいじ)が手がけたもの。名前は知らなくても、絵を見て思い出す人も多いのでは?
かつて京都の喫茶店は、さまざまな芸術家が集うサロン的存在だったとか。初代は画家との親交が特に深く、上のコースターとショップカードは東郷青児、冬限定のカードは洋画家・中井史郎が手がけています。
お店の壁には、モダンガールから貴婦人まで、東郷作品を中心に様々な女性画が飾られ、小さな美術館のよう!乙女な感性もグンと高まりそうです。
アクセス情報
電車:阪急河原町駅 A1出口よりすぐ
京阪祇園四条駅 4番出口より徒歩3分
バス:京都市バス17・205系統で京都駅より約9分、四条河原町下車徒歩2分
text:山口紀子
photo:マツダナオキ
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最終更新日:2018/11/22