和×洋のコラボがクセになる!「wagashi asobi」の創作和菓子

和×洋のコラボがクセになる!「wagashi asobi」の創作和菓子

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東京都大田区の上池台という下町風情が残る街にある創作和菓子店「wagashi asobi(ワガシ アソビ)」が、世界中から注目されています。店頭にならぶ和菓子は「ドライフルーツのようかん」と「ハーブのらくがん」2種類のみにも関わらず、ミュージシャンや世界の一流ブランドとのコラボレーションを実現させ、海外のスイーツ専門誌などにも取り上げられているほどなんです。その秘密はどこにあるのか、そしてその創作和菓子はどんな味なのかを確かめたくて、実際に行ってみました。

Summary

下町商店街を抜けた先にたたずむアトリエ兼店舗

大田区上池台は、住宅街が広がる地元感たっぷりの下町です。そんな上池台の駅前商店街を歩いていくと、お目当てのお店の鉄製の小さな看板を発見。こちらの小さな一軒家のような建物が「wagashi asobi」のアトリエ兼店舗です。

緑に覆われたアトリエは、気付かずに通り過ぎそうになるほど、ひっそりとたたずんでいます。この場所だけ周囲とは違う、落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。

店内に入ると、入り口に置かれたデスクの上に「ドライフルーツの羊羹」と「ハーブのらくがん」が積み上げられています。その脇には「wagashi asobi」の関連書籍や、代官山の手ぬぐい専門店「かまわぬ」とコラボレーションしたオリジナル手ぬぐい(2160円)も。

伝統の和菓子に洋のアクセントを加えた独創的な味が新鮮!

「wagashi asobi」は、代表の稲葉さんが、老舗和菓子屋で職人として活躍していたときに、趣味で始めたお茶会やアーティストとのコラボレーションなどの活動から始まったプロジェクト。その後、菓子職人の浅野さんが加わり、ユニットとしての活動を始めたのが創業のきっかけなのだとか。

そして、稲葉さんと浅野さんの自信作を1つずつ持ち寄った商品を販売して行く中で、オリジナリティあふれる、ようかんとらくがんが、“今までの和菓子の概念を超えている”と話題で、世界中から注目されているのです。

まずは「ドライフルーツのようかん」(2160円/1本)からいただきます。1cm程度の厚さに切られたようかんからふわっと広がるのは、ラム酒の香り。

実際にいただいてみると、しっとりと滑らかな食感のあんの中に、黒糖のコクのある甘さとラム酒の華やかな香りが感じられます。そして、練り込まれたドライいちぢくやいちご、くるみと行ったさまざまな食感との組みわせで、新鮮なおいしさが楽しめます。

この「ドライフルーツのようかん」は、もともと「パンに合う和菓子」というリクエストから生み出された創作和菓子なのだとか!バゲットやパンの上に「ドライフルーツのようかん」をのせて食べると、また違った味わい方ができるようですよ。

実際に自宅で試してみましたが、とっても高級な“あんぱん”のような感覚で、とってもマッチしていました。コーヒーとの相性も抜群の1品です。

「ハーブのらくがん」(360円/1袋・4粒入り)は、稲葉さんがニューヨークで食べたチキンにのっていたローズマリーが創作のヒントになったのだとか。ハーブと和菓子の組み合わせを試行錯誤して生み出された、オリジナルの和菓子です。

お寺などで味わうことが多いイメージのらくがんが、ローズマリー、ハイビスカス、カモミール、抹茶、煎茶、いちご、南高梅といったさまざまなフレーバーとのコラボレーションによって、おしゃれで香り豊かな創作和菓子へと進化しています。

どちらも「洋」のエッセンスを巧みに盛り込んだ創作和菓子になっており、日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶、ワインなどの洋酒との相性もよさそうです。

数々の受賞歴を誇る“上池台の銘菓”はお持たせにぴったり

この上池台は、浅野さんの育った地元で、銘菓と呼べる商品がなかったのだとか。そこであえて上池台にアトリエ兼店舗を構えたのだそうです。

そして、その独創性とおいしさが評判を呼び、大田区が認定する「大田のお土産100選」や「おおたの逸品」にも選出されました。さらに「珈琲和菓子アワード2017」を受賞するなど、高い評価を受けています。

伝統の和菓子に「洋」のエッセンスをコラボレーションさせることで、新鮮なおいしさの創作和菓子を生み出してきた「wagashi asobi」。その斬新な「ドライフルーツのようかん」と「ハーブのらくがん」は、自分で楽しむのはもちろん、グルメな友人へのお持たせにもぴったりです。

ぜひ、新しい“上池台の銘菓”を味わってみてください!

 

Text:古谷 シゲユキ(シャガデリック)

●掲載の内容は取材時の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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