見た目はどら焼き!?ホットケーキに卵を詰めたサンドイッチが新次元すぎる
世田谷の経堂にあるホットケーキ専門店「HOTCAKE つるばみ舎」。本格的な銅板で焼き上げる極上ホットケーキもさることながら、このホットケーキで卵サラダを挟んだサンドイッチが話題になっています。コロンと丸いフォルムにも注目です!
Summary
経堂駅から徒歩2分。老舗の味を受け継いだホットケーキ専門店
2015年にオープンした「HOTCAKE つるばみ舎」は、小田急線経堂駅からすぐの路地を入ったところにあります。「ホットケーキのおみせ」と掲げられた看板と入口の左脇にはホットケーキが積み重なったオブジェ(実は本物)を発見。
パンケーキ専門店は数あれど、ホットケーキ専門店というのは、ありそうでなかったスタイル。いろんなメニューがある中で、どうしてホットケーキだったのか気になります。
「HOTCAKE つるばみ舎」のホットケーキはピッカピカに磨かれた銅板で焼き上げます。熱が均一に素早く行き渡る銅板は、老舗の和菓子店で使われている本格的な道具。普通のカフェではまずお目にかかれない代物です。
聞けば「HOTCAKE つるばみ舎」のご主人の冬木さんは、惜しまれつつ閉店した神田須田町の名店「万惣(まんそう)フルーツパーラー」の出身。名物だった銅板で焼くホットケーキは、美食家で知られる作家の司馬遼太郎氏にも愛された味。閉店まえには大行列ができ、涙ながらにホットケーキの思い出を語る人も。
長年愛されてきた味を絶やしてはいけない!そんな光景を目の当たりにして、独立を考えていた冬木さんの意思は固まったのだそう。なんだかじ~んとくる話ですね。
こちらが銅板で焼いた「ホットケーキ」(1枚340円~)。つやつやと輝いています!食べてみると表面はサクッと香ばしく、中はふわっと軽やか。きめ細やかで口溶けがいい上質なスポンジケーキみたい…。今まで食べていたホットケーキは何だったのかと感じる、衝撃的なおいしさ!
材料は卵、牛乳、砂糖、小麦粉、ふくらし粉と実にシンプルですが、使っている卵は銀座の一流寿司店でも使われているブランド卵“奥久慈卵”。素材の良さもおいしさににひと役かっているようです。
ホットケーキと卵サンドが合体!どら焼きみたいなフォルムも大人気
そんなホットケーキをアレンジしたのがこちらの「ホットケーキのたまごサンド」(フルーツ小皿付き・780円)。スタッフさんの自宅で試したらおいしかったという話から考案されました。こしょうがきいた卵サラダとホットケーキの甘じょっぱいコラボが、絶妙なバランス!生地が軽やかなのでペロリと完食。
“どら焼き”のような“UFO”のような、不思議なフォルムにも目を奪われますが、これってどういう構造になっているのでしょうか?
作り方を見せていただき納得!ピタパンみたいにホットケーキの厚みに切り込みを入れて、卵サラダを詰めていたんですね。
実は当初、卵サラダはホットケーキのトッピングとして出していましたが、売れ行きはいまいち。だったら挟んでしまおう!とこの形にしたところ、SNSで一気に広がり思わぬ大ヒットメニューになったそうです。
10食限定!季節のフルーツがゴロゴロ入ったフルーツサンドも必食
季節のフルーツをやさしい甘さの生クリームと挟んだ「フルーツサンド」(フルーツ小皿付き・780円、テイクアウトは700円)もメニューに発見。地元のパン屋「キムラヤ」のふんわりした食パンを使っています。フルーツのカット1つ1つが美しいのは、さすが「万惣フルーツパーラー」譲り!
「HOTCAKE つるばみ舎」のメニューはサンドイッチだけでなく、ホットケーキまでテイクアウトOK。自家製メープルソースも付けてくれます。銅板で焼いているので時間が経ってもヘタッとせず、おいしさをキープしています。
毎日通えるご近所さんがとってもうらやましくなるステキなお店。ぜひ行ってみてください!
Text&Photo:松本いく子
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