肉愛をビシビシ感じる!ランチ限定のステーキサンドがディナー級のおいしさ
ガッツリ肉料理が人気の西荻窪にあるイタリアン「trattoria29(トラットリアヴェンティノーヴェ)」。昼は2時間30分だけサンドイッチ専門店「SANDWICH 3&1(サンドイッチ トレエウーノ)」としてオープンしています。肉への愛はそのままにクォリティーとボリュームがディナー級だと話題になっています!
イタリアンカラーが目印!西荻窪にある肉を愛するシェフの店
オーナーシェフ竹内悠介さんが肉のおいしさを堪能してもらいたいと、2011年に西荻窪にオープンしたのが「trattoria29」です。
そもそも竹内さんが肉の魅力にハマったのは、イタリア・トスカーナ州の都フィレンツェでの修業時代。Tボーンステーキのビステッカに代表される肉料理が有名な土地で、老舗精肉店と直営レストランの両方で修業を積み、肉の解体から熟成の技術までを習得したことがきっかけなんだそう。
2015年になってイタリア修業時代をともに過ごした料理人仲間、横内美恵さんと空いていたランチの時間を使ってコラボすることに。何を作ろうか考えたとき、2人が修業したトスカーナ州の地元フードでもあるパニーノに着目!そしてサンドイッチ専門店「SANDWICH 3&1」がスタートしたのです。
ボリューム満点!150gものビーフステーキを豪快にサンド
「SANDWICH 3&1」のメニューはサンドイッチ4種とラザニアのみ。初めて来た人にまず食べてほしいのが、竹内さんの肉愛がこもった「アンガス牛のステーキサンド」(野菜のココット付き・1800円)です。山盛りのルッコラと豪快なステーキのおかげで、サンドイッチの下のパンが見えないほど!
大きな口を開けてかぶりつくと、なんとも肉々しい!塩、こしょうのシンプルな味付けに、オリーブオイルとバルサミコの香り、チーズの塩気が絶妙に肉のうまみをアシストしています。パンはどんな料理とも相性がいい、塩を使わない自家製のトスカーナ風田舎パンです。
竹内さんが肉を焼く様子を見せていただきました。サンドイッチ1人分に使うのは、おいしさがダイレクトに味わえる赤身肉150g。ガスグリルで塊のまま強火で表面をいっきに焼き、中は赤いレアに仕上げます。ちなみにディナーで提供するステーキは、炭火を使って焼くそうです。
レアでもちゃんと肉の芯まで温まるように、焼き加減を見極めるそう。さすが肉職人、かっこいい!
しばらく肉を休ませて余熱で火を通し、ピンク色に仕上げてから切るのかと思ったら、すぐにカット。理由をうかがうと、イタリアの修業先で「そのやり方はステーキではなく、ローストビーフの作り方だ」と教えられた作り方を守っているからなんだそう。
もう1品のおすすめは、横内さんのオリジナルサンドイッチの1つである「ローストポークのサンドイッチ」(野菜のココット付き・1200円)。甘酸っぱい紫キャベツのマリネに、ハーブの香りをまとった豚肉をのせて、マンゴーソースをたっぷりかけています。まるでビストロの1品料理のように、おしゃれでさわやかなおいしさ!
こちらも作っている様子を見せていただくと、これでもか!というくらいローストポークのスライスが重ねられています。ざっと見積もって150gはありそうなボリューム!
サンドイッチメニュー4品のうち1品は週替わりメニューが登場します。担当するのは横内さん。できるだけ同じレシピにならないように、季節の食材も使われているので、いつ行っても初めての味に出会えますよ。
ランチタイムだけのお楽しみサンドイッチ。オープンすぐに行ってワイン片手に楽しむのもよさそうそうです。ぜひ行ってみてください!
Text&Photo:松本いく子
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