「カヌレ」【カフェグラマーきょん。の、あのカフェこの席11】
今回ご紹介したいのは、1階にある看板以外に目印はこちら!といったものは特にない、京都の雑居ビルの中のカフェ「カヌレ」さん。扉を開けるまで少しドキドキするけれど、一歩中へ踏み込むと、そんなドキドキを受け止めてくれるノスタルジックな色調に彩られたカフェ空間が出迎えてくれます。美味しいカヌレと共に。
エレベーターでノスタルジックな世界へひとっ飛び。
「ビルの中にある」という予備知識だけを携えて、スマホ片手に散策していると、「カヌレ」と書かれた看板を発見。
カフェまではエレベーターを使って向かい、5階に。すると、目の前に現れるのはミステリアスな雰囲気漂う入口。
扉を開けて中へ入ると、外界とは全く異なるおとぎの国のようなノスタルジックな世界がこんにちは。
力が抜けて、自身が空間に漂っているかのようなふわふわとした空気感が店内を包み込んでいます。
紅茶のパートナーに、カヌレとタルトを。
マストで食べたいメニューは、やっぱりこちら。
外はしっかり、中はもっちり。面白いほどに食感のメリハリが楽しめる看板メニューの自家製カヌレ。
こちらのカヌレをご自宅でも楽しみたいという方は、"お持ち帰り”というわがままにも応えてくれます。当日はおひとりさま4つまで、5つ以上お求めの方は前日までに要予約。
さきほどのカヌレとは異なり、ひと口目からやんわりとした食感で迎えてくれる秋限定のかぼちゃのタルト。
バターナッツかぼちゃが発する甘さに浸っていると、あとからシナモンとジンジャーのスパイシーな風味が追いかけてきて、口の中で絶妙にマリアージュ。
ポットサービスで提供される紅茶は、今回いただいた「マルコポーロ」のほか、アッサム、アールグレイ、ボレロの全4種類がラインナップ。
カヌレをひと口食べては紅茶をひと口、タルトをひと口食べては紅茶をひと口。
この幸せがずっと続きますように。と心から願ったカヌレタイム。
座りたいあの席
角っこにある、アンティーク調の丸テーブルが配されたこちらの席。
お茶を楽しみつつ、視線を落とすと、通りを行き交う人の姿が。非日常的空間から日常を眺める。なんて素敵なことなのでしょうか。
初めてここを訪れたとき、ここで間違いないとはわかりつつも、扉を開けるのに少しのドキドキと大きなワクワクが入り混じる心地よい緊張感に包まれたのを今でも覚えています。
それと同時に、その緊張感がこの空間とカヌレを介して解きほぐされていく心地よさもまた、心にはっきりと残っているのです。
店名が「カヌレ」ならメニューもカヌレ、コースターの形もさりげなくカヌレだったりと、ここまでカヌレなら、カヌレにとっても居心地よき場所でしょうね、きっと。
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