レトロかわいい昭和のおじさん“アンクルトリス”に会いに行かなくちゃ

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写真のイラストの、トンガリお鼻に二頭身半がユニークなキャラクター。どこかで見たことある気がしない?正解はサントリートリスウイスキーのキャラクター「アンクルトリス」。この作者である柳原良平氏の作品が見られるのが、横浜みなとみらいにある「柳原良平アートミュージアム」です。

Summary

かわいいだけじゃない!優れたデザインに目が釘付け

ミュージアムがあるのは桜木町駅から徒歩5分、帆船日本丸の隣。横浜港の歴史を楽しい展示で伝える「横浜みなと博物館」の中にあり、入館料400円で横浜みなと博物館と柳原良平アートミュージアムの両方が見られる、ちょっとお得な施設なんです。

船が大好きで、横浜の山手で多くの作品を制作・執筆した柳原良平氏。帆船日本丸の横浜誘致運動や「みなとみらい21」の名称選定にも携わったことから、ご遺族から4848点もの作品が横浜市に寄贈され、2018年3月にミュージアムが開設されました。

柳原良平氏はサントリーの宣伝部で広告制作に携わり、イラストレーターやグラフィックデザイナー、漫画家、アニメーション作家、装丁家とマルチな創作活動をしました。

写真の作品は「みなとみらい」(2016年 リトグラフ)。横浜ランドマークタワーや横浜赤レンガ倉庫、レストラン船ロイヤルウイングを眺めながら、バーでグラスを傾けているのは作者本人ともいわれています。

柳原良平氏のデザインの特徴は“省略と圧縮”なんだとか。いらないものを省いて、伝えたい要素だけを単純化したイラストレーションは人の目を惹きつけ、強い訴求力を発揮します。たとえば船のイラストは、船首と船尾の方向に縮まり、デフォルメされて描かれています。この圧縮はアンクルトリスの人物造形にもつながっているんです。

「YOKOHAMA」は1981年横浜市観光協会のポスター。中華街やマリンタワー、氷川丸といった観光スポットを、ぎゅぎゅっと圧縮した空間に取り込んでいます。

絵本の原画も展示。間近でよ~く見ると、これ全部切り絵なんです。切り絵による単純化された形や明快な色彩が目を引きます。

アンクルトリスグッズを横浜のお土産に

アート鑑賞の後はミュージアムショップへ。船長に扮したアンクルトリスが入口でお出迎え
アート鑑賞の後はミュージアムショップへ。船長に扮したアンクルトリスが入口でお出迎え

アートミュージアムの定番土産といえば、ポストカード。ハガキとして利用するのはもちろん、インテリアとして飾るのも素敵です。全22種あり、1枚108円。

ポストカードブック(864円)は、絵本のイラストをまとめた1冊。乗り物や野菜に目をつけて擬人化し、親しみやすくするのは柳原良平氏の絵本の特徴のひとつです。

ピンバッジ各648円、缶バッジ各108円
ピンバッジ各648円、缶バッジ各108円

船長や海賊に扮したアンクルトリスなどのピンバッジ。大黒様や新選組といった変わり種もあります。売り切れ次第終了になるものもあるので、お気に入りを見つけたら即買いしましょ。

2019年柳原良平カレンダー(1080円)。「アンクルと巡る世界」をテーマにしたリトグラフ集で、パリやロンドンの風景が描かれています。

横浜土産として有名な「ありあけのハーバー」をオリジナルパッケージで販売。持ち手が船の形にくり抜かれた箱入り(1080円)には、マロンクリームをカステラ生地で包んだハーバーが5個入っています。

建物の屋上はみなとみらいの夜景が一望できる穴場

ミュージアムがあるのは日本丸メモリアルパークという場所。建物の大部分は帆船日本丸の景観を活かすため地下にあるんです。ここの屋上緑地、実は夜景の穴場スポット。日が暮れると、海に観覧車やビル群の夜景が映り、屋形船が行き交う様子も見られます。

昼間はアート鑑賞を楽しんで、みなとみらいを散策したり、お買い物したり…。ラストは芝生に座って、のんびり夜景を眺めるなんて過ごし方もいいかも♪

■柳原良平アートミュージアム
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-1-1 横浜みなと博物館内
電話:045-221-0280
営業時間:10~17時(最終入館16時30分)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休館)、年末、その他臨時休館日(2019年1月28日~2月1日)
料金:一般400円、小学・中学・高校生200円、65歳以上250円

text:伊藤あゆ
photo:浦田真行

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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