ごはんと、ケーキとアート。わざわざ行きたい、元郵便局のリノベカフェ
豊かな自然が広がる、兵庫県篠山市にあるカフェ「colissimo cafe selen(コリシモ カフェ セレン)」。1930年代に建てられ、長く郵便局として使われた建物をリノベーションし、カフェ&ギャラリーとして2010年にオープンしました。古い建物の風情を生かしたおしゃれな店内で、地元の野菜を使ったワンプレートランチやケーキが楽しめます。
ほっと心がなごむ。上質な落ち着きのあるおしゃれ空間
入口の引き戸を開けると、まず出迎えてくれるのは、郵便局の古い受付カウンター。ゆっくりした時間が流れる過去の世界へいざなわれていくよう。靴を脱いで中へと入ります。
カウンターや木の床は当時のものを残し、机や椅子はヨーロッパのアンティーク家具を揃えています。古き良きもので満たされた店内は、ほっと心が落ち着く、あたたかな雰囲気です。
装飾品や絵、ドライフラワーなどの一つひとつが、この上質な空間を作り出しています。思わず「ほうっ」と溜め息をついてしまうような、どこを切り取っても絵になります。
ごはんを待つ間は2階のギャラリーでアート鑑賞
階段を上がると、そこはギャラリースペース。不定期ですが、絵の展示などを楽しむことができます。この日は、絵本の出版記念原画展が開催されていました。床には白いタイルが敷き詰められ、天井の梁の部分は当時のまま残っています。
混雑時のオーダーを待つ間、ゆっくりアートを楽しむといいですね。
2階の吹き抜け部分から下を覗くと、元は局長室として使われていた個室が。今はギャラリーに関連した商品や、CDなどが置かれています。自然の木や花を生かしたセンスのよさに感じ入ってしまいます。
丁寧に手作りされたランチとケーキ、コーヒー
ランチは週替わりのプレート1種類のみ。できるだけ地元や兵庫県の素材を使った、お野菜たっぷりでバランスのよいワンプレートです。この日のメニューは、豚肉と玉ネギの塩蒸しをメインに、コーンのオムレツ、じゃが芋とトマトのジェノベーゼなど。さつまいもごはんには、雑穀も入っています。
デザートメニューは、旬の果物や野菜を使ったタルトやケーキなどが常時4~5種類。「かぼちゃのチーズケーキ」は、かぼちゃのペーストをチーズケーキの生地に混ぜて湯煎焼きにし、しっとりなめらかに仕上げます。ほっくりした甘さが、とってもおいしい!
西宮市にある「ゆげ焙煎所」のコーヒーと一緒にどうぞ。ドリンクは、ケーキやランチとのセットで100円引きになります。
ギャラリーだけでなく、お店全体がまるでアート作品のような空間。そのセンスのよさに、きっと驚きますよ。上質な落ち着きのある、大人のカフェ。ぜひその世界観を堪能しに出かけてみてくださいね。
Text:並河智子(ウエストプラン)
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