知らないと損!紅葉シーズン限定、「東福寺」非公開塔頭のランチスポット

知らないと損!紅葉シーズン限定、「東福寺」非公開塔頭のランチスポット

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通常は非公開の、京都「東福寺」塔頭「栗棘庵(りっきょくあん)」。山内が紅葉に染まる季節だけ、山門に「京料理髙澤」の看板が立ちます。ここでは知る人ぞ知る期間限定の紅葉弁当を、美しく色づく庭を見ながら味わうことができるんです。

Summary

いつもは入れない非公開塔頭へ

京阪電車・JR東福寺駅から本町通りを南へ2分ほど歩くと、東福寺交番の角に「東福寺」を案内する小さな看板を見つけることができます。

矢印に従って歩くと、右手に石畳の道と「栗棘庵(りっきょくあん)」と書かれた案内板が。

石段を登った先にあるのが「栗棘庵」。つい見逃してしまいそうですが、紅葉弁当の時期になると、山門に大きな「京料理髙澤」の立て看板が出ます。

食事客だけが観賞できるオープンエアの紅葉

ほんの少し葉先が色づき始めている楓、2018年8月27日撮影
ほんの少し葉先が色づき始めている楓、2018年8月27日撮影

東福寺の塔頭のうちのひとつ「栗棘庵」は、紅葉の見事なお寺です。ただし、一般公開はしておらず、この美しい景色を拝観できるのは、秋のお弁当のシーズンのみ。お食事客にのみ開かれる景色なのです。

写真提供:京料理高澤 2016年11月中旬撮影
写真提供:京料理高澤 2016年11月中旬撮影

数種類ある楓の品種によって、色づく時期が少しずつ変わるため、長期間にわたり紅葉が楽しめます。お座敷から見える景色は、秋になると、このように赤と黄色の見事なグラデーションに。

お食事の前や後には、ぐるりとお庭の散策もできます。こちらは北側のお庭。

創業80年の仕出し店が作る上品な紅葉弁当

紅葉弁当 3250円
紅葉弁当 3250円

お待ちかねのお弁当は、代々受け継がれてきた木組みのお重に詰められて、少しずつ多種多様なお料理が味わえます。粟麩の田楽、焼魚、はるこ(アマゴの稚魚)の南蛮漬け、湯葉と水菜の和え物などがひとつのお鉢に。

次のお鉢には、小芋、湯葉、小菊南瓜、信田巻きなどの含め煮。また別の鉢には笹麩や鯛の子の寒天寄せなど、ひとつずつ手間ひまかけて作られた京料理は、素材を生かした上品な味わいです。

仕出しもされている高澤さん。その実直な人柄とお料理の腕を見込まれて、以前は3年ごとに入れ替えを検討されていた「栗棘庵」の秋のお弁当を17年間ずっと任されているそう。

行くならいつがいい?おすすめの時期は?

写真提供:京料理高澤 2016年11月中旬撮影
写真提供:京料理高澤 2016年11月中旬撮影

年によって盛りの時期が読めないのが紅葉。そのため紅葉弁当の時期は、始まりの日は毎年10月の最終土曜日と決まっていますが、終わりの日はその年によって若干変更があるそう。11月末から12月の初旬にかけてのおでかけを計画中の方は、お店に問い合わせをされた方がいいかもしれません。

始まってすぐの10月末の週末から11月初旬は、紅葉のピークに達していないことが多く、まだ客足もまばらなのだとか。お寺ならではの静けさを味わいたいのであれば、この時期に訪れるのがおすすめです。

■栗棘庵(京料理 高澤)
住所:京都府京都市東山区本町15-796
TEL:075-561-6238(京料理 高澤)
営業時期:10月最終土曜~12月初旬の11~15時(14時30分LO)
定休日:期間中無休

Photo:中野貴裕
text:小西尋子

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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