鎌倉素材がうれしい。坂ノ下の古民家食堂で定食モーニング
かわいいカフェや雑貨店が増えている鎌倉・坂ノ下に、地元食材を使った朝ごはんを提供している定食屋さんを発見!朝8時オープンの「食堂&ホステルUSHIO」で、汐風を感じながら、ご主人自慢の朝食をいただいてきました。
由比ヶ浜の汐風を感じる古民家リノベの食堂
レトロな江ノ電に乗り、「長谷」駅で下車。由比ヶ浜方向に歩いてゆくと気持ちいい汐風が迎えてくれました。向かったのは鎌倉・坂ノ下にある「食堂&ホステルUSHIO」。築70年ほどの木造民家をサーファーのご主人がセルフリノベーションした定食屋&ゲストハウスです。
海沿いの国道134号線「坂ノ下」の信号から、通り1本分奥に入ると「Ushio」と書かれた暖簾が見えてきます。さっそく中に入りましょう。
1階部分の食堂は、まさに「海辺の古民家」という雰囲気。遠くから微かに波の音も聞こえます。朝食タイムは、8〜10時。毎朝、地元で仕入れた魚介類を使って、朝ごはんメニューを提供しています。
3軒隣の漁師さんから毎朝仕入れる新鮮魚介類の定食
手書きのメニューを見ると白米に出汁、卵、納豆のついた朝定食(600円)のほか、天然若布(わかめ)の卵かけご飯定食(1,000円)、サザエの炊き込みご飯の出汁茶漬け(1,000円)がある様子。素材はいずれも3軒隣の漁師さんから仕入れているとのこと。迷った末、天然若布の卵かけご飯定食をオーダーしました。
運ばれてきたどんぶりには、釜揚げシラスがてんこ盛り。天然若布の食感、大葉・ミョウガなどの薬味がコクのあるシラスのうま味を引き立てます。
そこに卵の黄身も加わって、口の中で至極のハーモニーを奏でます。これは、鎌倉まで来て味わうべき逸品です。
坂ノ下ローカルの魅力的なお店も紹介してもらえる
1階の食堂は、朝食タイムの後、ランチやディナーも営業。夜は日本酒を飲みながら、朝獲れの魚介類を使った一品料理を楽しめます。「メバル、カサゴ、カワハギ、ホウボウなどを刺身や煮付けで提供しています」とオーナーの八塚和樹(やつづかかずき)さん。飲食業界で10年以上経験を積んだ腕は本物です。
八塚さんのイチオシのお酒は、近所の「三留商店」が製造・販売している地酒「坂ノ下」と「義経」。気に入ったら、「USHIO」から徒歩1分の場所にある同店で購入も可能です。
「食後のコーヒーが飲みたければ……」とオーナーが教えてくれたのが、江ノ電「長谷」駅に戻る途中にあるコーヒースタンド「BASIC」。こちらでは、ハンドドリップの本格的なコーヒーを味わうことができます。地元出身のオーナーさん同士、仲がいいようで、「USHIO」のゲストハウスに泊まっているお客さんの多くもこちらを利用しているそうです。
朝食後のコーヒーを飲んだら、海を眺めてもいいし、長谷寺方向に足を延ばしてみてもいいでしょう。「食堂&ホステルUSHIO」は、ドミトリーのお部屋で宿泊も可能。たまには、バックパッカー気分で、鎌倉を朝から夜まで満喫してみるのもいいかもしれません。紹介した「三留商店」や「BASIC」は、いずれも「USHIO」から徒歩圏。詳しい場所は、訪れた際にオーナー八塚さんに聞いてみてください。
食堂&ホステルUSHIO(しょくどうあんどほすてるうしお)
住所:神奈川県鎌倉市坂ノ下9-6
TEL:0467-53-7779
営業時間:朝食8〜10時、ランチ11〜14時、ディナー17〜20時
定休日:不定休
Text&Photo:minimal
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