1階は、ブーランジェリー&パティスリー。2階は、旬の素材を生かしたフランスの郷土料理とワインを楽しむことができるブラッスリーです。ブラッスリーとは、フランス語で「カジュアルな居酒屋」を意味します。
ふと足元を見ると細やかに敷き詰められているタイルも素敵
2階には、赤をベースにしたインテリアが並びます。BGMにはパリの街を彷彿とさせるアコーディオンが響く音楽が流れ、渋谷にいながらもまるでパリにいるかのよう。朝の時間は窓から穏やかな朝の光が降り注ぎ、パリさながらの朝食を楽しむことができますよ。
大人気のモーニング。一回転目で入るなら開店前から並ぼう
写真は2人分
大人気のモーニングは、残念ながら予約不可。行列必至なので、オープン前までには着いておくのがおすすめです。土・日曜、祝日はかなり混み合い、8時からウェイティングボードが出されるほどだとか。8時半過ぎぐらいまでにウェイティングボードに名前を書かないと1回転目に入れない可能性があるそうですよ。
さらに11時30分からランチに切り替わるので、並んだ結果モーニングを食べられないことも……。なんとかして1回転目を狙いたいものです。ちなみにランチは、日替わりの食材を使った「本日のお肉料理」「鮮魚のポワレ」「本日のサラダ」各2400円の3種類から選ぶことができます。ランチでは、バケットのおかわり自由。ランチも人気のようなので、次回はぜひ食べてみたい!
モーニングは、「タルティーヌ」1760円と「ヴィロンの朝食」2200円の2種類。軽めにバケットだけ食べたい場合は「タルティーヌ」、しっかりと朝食を食べたい場合は「ヴィロンの朝食」がおすすめだそうです。今回は優雅にパリの朝ごはんを楽しむべく、「ヴィロンの朝食」をチョイス。ちなみに訪れる人の9割が、こちらをオーダーするそうです。
「ヴィロンの朝食」は、「バケットレトロドール」「セレアル」「トゥルト・ドゥ・セーグル」の3種類のハード系パンのほかに、好きなヴィエノワズリー(菓子パン)を1種類選ぶことができます。オーダーすると、スタッフがカゴに盛られたヴィエノワズリーを席まで持ってきてひとつひとつ説明してくれ、選んだパンをトングで提供してくれます。
ドリンクは、おかわり自由のホットコーヒーか、ポットサービスのホットの紅茶が付いてきます。
取材時に選べたヴィエノワズリーは、こちらの8種類。手前から時計まわりに、「クロワッサン」「パン・オ・ショコラ」「ブリオッシュ・シュークル」「パン・オ・レザン」「ル・トゥール・ショコラ」「ヴィエノワ」「ショーソン・オ・ポム」「ブリオッシュ」。どれにしようか、迷ってしまいます。
ちなみに、サクサクしたパイ生地にリンゴのコンポートが入っているフランスのアップルパイ「ショーソン・オ・ポム」は、モーニングでの提供は5個限定だそう。そんな話を聞きながら迷いつつも、今回は定番だという「クロワッサン」と「パン・オ・ショコラ」を選びました。
「ヴィロンの朝食」で選ぶ人が多いというのが、こちらの「クロワッサン」。通常のクロワッサンよりもだいぶ大きめで、形もとても美しい!ふんわりと香るバターの味わいと塩味とのバランスがたまりません。外はサクサク、中はもちもちという食感も楽しい一品です。ジャムやチョコレートクリーム、ハチミツをつけてもおいしそうですが、そのままでも十分奥行きのある風味を感じられます。
紅茶は「マリアージュフレール」のマルコポーロを提供
「パン・オ・ショコラ」も人気の一品です。香ばしいパンの香りと何層にもなった繊細な生地の豊かさを感じることができます。外はパリッと香ばしく、中はしっとり。食べ進めるうちに出てくるチョコレートは甘すぎず、ほどよくビターな味わいです。
ハード系のパンは、「バケットレトロドール」「セレアル」「トゥルト・ドゥ・セーグル」。いずれも素材の味を楽しめるパンなので、付いてくるジャムを少しずつお皿に取りながら、いろいろな組み合わせで味わってみるのがおすすめです。自分のベストな組み合わせをじっくりと追求してみたいものです!
モーニングでは、6種類のジャムとはちみつ、チョコレートクリームが用意されており、好きなだけ付けることができます。ジャムはフランスの高級ジャムであるミオ社のもの。取材時は、オレンジマーマレード・ピーチ・アプリコット・ブルーベリー・ラズベリー・いちごの6種類でした。どのフレーバーのジャムが出されるかは、その日のお楽しみだそうです。
果実の味がギュッと凝縮された濃厚さ
オーナーのこだわりというチョコレートクリームは、noisella社のもの。ベルギー産のチョコレートを使用しています。はちみつは、オレンジの花から採れたものを厳選。ジャムやチョコレートクリームはパリで実際に買うことができ、現地のホテルなどで提供されているものだそうです。
さわやかで香りがいいフレーバーが特徴のはちみつ
しっかりと甘く香ばしいナッツの風味のチョコレートクリーム
コーヒーはおかわり自由
どのパンも、ジャムをつけずに食べてもしっかりとした味わい。まずはそのままの味わいを楽しんで、そのあとにジャムと合わせるなどして楽しみましょう。パンは全部で4つとボリュームがありますが、食べきれなくても大丈夫。お店にお願いするとひとつひとつ包装してくれるので、食べきれない分は持ち帰ることができますよ。
パンやケーキ、焼き菓子はテイクアウトでも。クレープは必食!
モーニングを済ませたら、おみやげのパンやケーキを買って帰りましょう。話題のクレープも要チェック! 1階のブーランジェリー&パティスリーは、8時オープン。焼きたてパンを求めて、オープン時にたくさんの人が訪れるそうです。
ショーケースにずらりと並ぶパン。最後に焼き上げるのは17時ごろだそう
「Brasserie VIRON 渋谷店」に来たら必ず買って帰りたいのが、人気の「バケット・レトロドール」540円。フランス小麦VIRON社のバケット専用粉レトロドールを100%使用した、パリでナンバーワン人気のバケットだそうです。外はパリッと、中はしっとりとした食感が特徴で、小麦の風味を存分に味わえます。
サンドイッチもたくさん
甘い菓子パンの種類も豊富です。人気は「クロワッサン・オ・ザマンド」756円。クロワッサンに自家製アーモンドクリームがたっぷりとのっています。外国人にはハード系のパン、日本人には甘いパンが人気な傾向があるとか。
ケーキのショーウインドウにも、つい目うつりしてしまいます。
ひと通り見たら、もちろん焼き菓子もちらりとチェック。どれもおいしそうで全部食べてみたい!……ですがさすがに無理なので、「次回はこれを」と決めて店を後に。再訪の楽しみができました。
パンやケーキ、焼き菓子のほかにも注目したいのが、大人気のエシレバターを使用した「クレープ・レトロドール」540円。外にある専用のカウンターで購入できるので、ぜひ食べてみたいもの。こちらもフランス小麦VIRON社のバケット専用粉レトロドールを使っており、モチモチ感がやみつきに!
渋谷の街の喧騒を全く感じさせない、パリの朝のようなムードを体感できる「Brasserie VIRON 渋谷店」。毎日慌ただしい朝を過ごしているという人も、たまにはゆっくりと朝食をいただくぜいたくをしに、ぜひ訪れてみて。
◼︎Brasserie VIRON 渋谷店(ぶらっすりー ゔぃろん しぶやてん) 住所:東京都渋谷区宇田川町33-8 塚田ビル2F TEL:03-5458-1776 営業時間:モーニング:9〜11時LO、ランチ:11時30分〜14時30分LO、カフェ:14時30分〜17時(16時30分LO)、ディナー:18〜22時(21時LO) 定休日:無休
Text:松崎愛香 Photo:日高奈々子 ●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。 ●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。