農機具小屋に厳選された素材だけで丁寧に焼きあげられたパンが勢ぞろい
兵庫県、JR三田駅のほど近くにある「キビトパン」は農機具小屋をリノベーションした人気のパン店です。「パンが木(自然)と人をつなぐ架け橋になれたら」というコンセプトのもと、美味しいのはもちろん、 “子どもに食べさせたいパン”を心がけて、10年以上継ぎ足して使っている天然酵母や無農薬栽培の小麦など、とことん素材にこだわり、一つひとつ丁寧に焼きあげています。
ナチュラルな外観とフランスの片田舎を思わせる店内にほっこり
木のぬくもりが感じられるナチュラルな外観。駐車場や自転車スタンド完備で、遠方からのお客さんも絶えません。オリジナルの飛び出し坊やが目印です。
元が農機具小屋だったとは思えないほどおしゃれな店内は、石造りの壁に格子の飾り棚があり、アンティーク好きのオーナー・清原さんが集めた小物たちが素敵に飾られています。また、テーブルセットが並ぶカフェスペースもあり、まるでフランスの片田舎にいるような気分に。
木造やR型の天井など酵母菌が呼吸しやすい空間に造り上げられているのも特徴です。この造りだからこそ、元気な酵母菌が働き、キビトパンならではの美味しいパンができあがるのです。
シンプルだけど噛むほどに味が出るこだわり素材のパン
無農薬栽培の小麦を粒のまま仕入れ、毎日お店で挽くのがキビトパン流なんだとか。
「蒔いたらまだ芽が出る小麦の種を挽いているので、命をいただくという気持ちになりますね」と清原さん。
店名でもあるキビトパンは、小麦粉とライ麦粉から作った天然酵母のパン。
シンプルながら丁寧に焼かれたカンパーニュはもっちりしていて、噛むほどに甘みとほのかな酸味が感じられます。
くるみとカレンズが入ったTORONCO (1.7円/g)は人気の一品。カンパーニュ生地にフルーツが入ったもので、日に日に深まる味の変化を楽しめるのは、天然酵母パンならでは。量り売りでスライス1枚から購入できるのも嬉しい。
食パンにも有機穀物由来のビオイーストを使用。1斤から購入できます。
おやつにちょうどいいスコーンやフルーツケーキは、ほどよい甘さでコーヒーや紅茶によく合う洗練された味に仕上がっています。
カフェスペースではランチだけでなくライブやワークショップなども計画中
10席あるカフェスペースで、焼きたてパンと一緒にコーヒー400円やオレンジジュース350円などのドリンクを楽しむのもおすすめです。
今後は、イートインスタイルに加え、スープやサンドイッチなどのランチメニューを展開したり、ライブ、ワークショップや展示会などもしてみたいとのこと。ますます楽しみですね。
オーナーがセレクトした、パンに合うオリーブオイルやコーヒーなどの販売コーナーも。
やわらかな笑顔が絶えない清原さんご夫婦。「パンを通して会話や豊かな時間が盛り上がれば」と訪れてくれるお客さんに気さくに話しかけたり、お客さん同士の会話をつないだり、人の輪が広がっていきます。
美味しいパンと幸せな笑顔のリピーターになるかもしれませんね。
text:首藤和歌子〔ウエストプラン〕
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