世界遺産「仁和寺」の紅葉と自然食ランチで、ちょっぴりツウな京都観光
2018年10月13日(土)から12月16日(日)までの秋の特別拝観で、金堂内の「裏堂」にある密教壁画『五大明王』が、約380年の時を超えて、初めて一般に公開されることでも注目を集めている世界遺産「仁和寺」。色づく紅葉が美しい「仁和寺」を参拝したあとは、カラダの中からキレイになれる自然食のランチで秋の京都を満喫しましょう。
御室桜だけじゃない!秋も美しい世界遺産「仁和寺」
「御室仁和寺」といえば、背が低くて遅咲きの御室桜で有名ですが、実は秋の紅葉も見逃せません。
本数こそさほど多くはありませんが、重要文化財の五重の塔や、国宝の金堂と並んで色づく姿は、そのまま一枚の絵になりそうな美しさです。
慶長年間に造られた、御所の紫宸殿を移築した国宝の金堂にも紅葉が映えます。
境内を散策するだけなら、拝観料は無料。今回初公開となる、金堂の本尊の裏側に広がる「裏堂」の期間限定特別拝観は800円です。約380年も昔に描かれたといわれる、縦2m、横15mほどの大きさの、色鮮やかな密教壁画『五大明王』は一見の価値アリですよ。
仁和寺と妙心寺の間のベストスポットで自然食のランチ
「仁和寺」の参拝と境内の紅葉散策を楽しんだあとは、お待ちかねの自然食ランチへ。「仁和寺」の御室会館前から「妙心寺」を結ぶ、府道101号線沿いにある一軒家が、昼食の場所「おからはうす」です。
一番人気は「おからコロッケランチ」。コロッケの中には、おからのほかたまねぎ、にんじん、ブロッコリー、エリンギ、かぼちゃ、セロリが入っていて栄養満点!
伊勢のアオサの天ぷらもサクサク。卵アレルギーの人のために、豆乳で衣をつけています。オーガニックの野菜を使った小鉢のやさしい味わいに、お腹もココロも満たされます。
一品ずつが本当に丁寧に作られています。例えば五穀米は、5種類の雑穀と米をそれぞれ別に下処理。粟(あわ)は湯切りをし、黒米は先に茹でておいてから、その茹で汁を使って下処理済みの五穀米を合わせて炊くなど、素材の個性を引き立たせるための努力を惜しみません。
アレルギーのある人やビーガンの方にも、その場でできる限り対応してくれるそう。また、毎週金曜にはメニューの一部(揚げ物以外)が、グルテンフリーになります。
オーガニックコーヒーのほか、珍しいチコリコーヒー(野菜と穀物のコーヒー)や、玄米コーヒー、黒大豆コーヒー、たんぽぽ茶などもあります。
混み合う紅葉シーズンはランチタイムを外して、カフェ利用するのもおすすめです。
通好みなモノに囲まれた店内で、おみやげをゲット
店主の手塚さんの、幅広い興味と食とカラダに対する探究心が見て取れる本棚。今ではなかなか手に入らないようなお宝本も無造作に並んでいます。
オーガニックなもの、カラダにやさしい調味料など、厳選された商品は購入も可能。
とくにおすすめなのが、こちらの「和酵緑茶」のシリーズ。無農薬で育てた樹齢50年以上の古木からとれるお茶は、1煎目、2煎目と味を変えて、4煎目くらいまでおいしく味わえるそう。
京都府と滋賀県との県境に位置する朝宮のお茶は、日本五大銘茶のひとつでもあり、おみやげやギフトにぴったりです。
世界遺産「仁和寺」の境内で紅葉散策を楽しんだあとは、自然食レストラン「おからはうす」へ。そのまま「妙心寺」を参詣するのもいいですし、嵐電に揺られて北野白梅町まで足をのばし、「北野天満宮」のもみじを見に出かけるのもオススメ。秋の京都を存分に楽しんでください。
※2018年秋の特別拝観定休日
11月1・2・13・14・27〜30日
12月1・2・7日
Photo:瀬田川勝弘(紅葉写真提供:仁和寺)
text:小西尋子
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