鶏だしのうまみが濃厚!白濁スープを一滴残らず飲み干したくなるおでん専門店
おでんといえばかつおや昆布でとった透き通ったスープをイメージしますよね。ところが「おでん かしみん 青山一丁目店」のスープは白濁していて、コラーゲンたっぷりという情報をキャッチアップ。気になるその味を確かめに行ってきました!
Summary
人気の鶏料理店が経営しているからこそ誕生した、鶏だしおでん
「おでん かしみん 青山一丁目店」は青山一丁目駅に直結したビルの地下にあるレストラン街にあります。2018年9月にオープンしてから連日大にぎわい。すでに予約をしないとなかなか入れない人気店になっています。
奥にはテーブル席が49席ありますが、入口のカウンター席が大人気!コトコト煮込まれている大きなおでん鍋が目の前にある特等席なんです。
白濁したおでんのスープは2種類の鶏ガラ、手羽先、たっぷりの香味野菜を6時間以上煮込み、途中でガラを砕いて鶏のうまみとコラーゲンをしっかり抽出したという、おでんには珍しい手間のかけよう。
実はこの店を経営しているのは中目黒の人気店「水炊きしみず」と「焼鶏あきら」も手掛ける鶏のプロ。白濁したスープは水炊きのスープから生まれたアイディアだと聞いて納得です!
おしゃれな銅製の小鍋で提供してくれる、おでん盛り合わせがおすすめ!
おでんの具は季節メニューも合わせると40種類以上!そこでおすすめなのが、こちらの「おでん盛り合わせ」です。メニューには載っていませんが、おなかの空き具合と好みを店員さんに伝えれば1600円くらいから注文できます。希望によって人数分に具をカットして盛り合わせてくれるサービスも。
定番の大根、ちくわ、こんにゃく、焼き豆腐、餅きんちゃく、いわしつみれのほかに、目を引くのは串に刺さった「鶏串おでん」。ねぎま、砂肝、希少部位のソリ(ももの一部)など焼き鳥の定番メニューがおでんに入っています。いよいよお待ちかねの実食です!
まずは白濁スープを一口味見すると、鶏のうまみがぶわっと鼻に抜け、濃厚な味わいがすごい!その反面、口当たりはさらっとしていて後味が上品なのは、さすが鶏専門店のクオリティです。
特に鶏だしをたっぷり含んだ大根は定番ながら至福の味わい。キャベツやにんじんなど甘みのある野菜おでんも、鶏だしとの相性が最高!食べ応えのあるぷりぷりの鶏串おでんや、何度も試食を重ねて厳選したというふわふわのつみれや餅きんちゃく、弾力のあるこんにゃくもリピート必至のおいしさです。
ペロリとおでんを平らげたあとのお楽しみは、残ったおでんのスープで作ってくれるシメ。雑炊、ラーメン、親子丼などにして、おいしい鶏だしを最後の一滴まで残さず楽しむことができます!
ふわっふわの伊達巻きおでんに感激! オリジナルおでんもぜひ試して
盛り合わせおでん以外に1品ずつ仕上げるオリジナルのおでんもあります。いくつかあるなかで絶対に試してほしいのが、こちらの「特製 伊達巻きおでん」(690円)。
吉祥寺のおでん種専門店「塚田水産」の伊達巻きを軽く素揚げにしてから鶏だしでさっと煮込み、かつおぶしと大根おろしを添えたユニークな1品。ふわふわの甘い卵とだしの組み合わせは和風スイーツみたいで、女子なら虜になるおいしさです!
こちらは「ヴェルサイユな卵」(330円)。ユニークな名前のわけは佐賀県のヴェルサイユ養鶏場から直送した卵を使っているから。おでんの卵はしっかり火が通っているものが一般的ですが、ヴェルサイユの卵は水分が少なくとろっと濃厚な味が特徴なので、絶妙な半熟に仕上げるのがおいしい食べ方なのだそう。
こちらは見た目も楽しい、フルーツトマトにモッツアレラチーズをかけた「カプレーゼなトマトおでん」(590円)。鶏だしのうまみとトロっと溶けたチーズのコク、トマトの甘酸っぱさが口の中で共演します。
おでんのほかにもガッツリ食べたい人には「骨付き鶏もも炭火焼き」(1180円)や「鶏南蛮揚げ」(850円)、「炭火焼き鶏フランクソーセージ」(1380円)など得意の鶏料理もそろっています。
寒さが増してくるこれからの季節、全国から取り寄せた自慢の日本酒で一杯やりながら、「おでん かしみん 青山一丁目店」でコラーゲンいっぱいの鶏だしおでんをつつくのも粋ですよ!
Text&Photo:松本いく子
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