辛さのレベルは世界の名峰で表現!飯ごうで食べる横浜名物カレーは味も辛さも桁違い
今から約33年前、群馬県・尾瀬戸倉でスキー場のロッジだった「アルペンジロー 本店」。創業者の故郷である横浜に戻ったあと、一年以上も試行錯誤し、現在の新しいカレースタイルを生み出したのだとか。小麦粉を一切使用せず、一週間煮込んだうま味たっぷりのスープ状のカレーは一度食べたらやみつき間違いなし!
一週間かけて作るグルテンフリーのサラサラスープカレー
「アルペンジロー」の魅力といえば、大きな具もさることながら(存在感のある具については、のちほど!)、創業時から30年以上変わらぬ製法で作られているこだわりのカレー。とにかく半端ないんです!
ルーの完成までは、トータル一週間!小麦粉は一切使用せず、14種のスパイスと野菜、肉などを大きな鍋で3日間煮込んだあと、4日目に粒子がなくなるまで二度濾し、そこからさらに3日間冷蔵庫で寝かすそうです。
野菜や肉の粒子がなくなるまでとことん濾し、素材のうま味だけを抽出したルーは、この通りサラッサラ!舌が感じるのは、余分な粒子を一切排除した贅沢なうま味エキスだけです。
ひと口目は、ルーだけをたっぷり口に含んで独特のコクと味わいを楽しんでみてください。ふた口目は、ジューシーな若鶏にかけてどうぞ!
もうひとつのこだわりは、世界の名峰で表現した“辛さの度合い”。山に囲まれた尾瀬戸倉の宿泊ロッジをルーツにもつ「アルペンジロー」らしい粋な演出です。
ベースとなる辛さの「富士山」を筆頭に、一般的な甘口にあたる「野毛山」。そして上級の辛さが「エベレスト」です。上級とはいえ、とてつもない辛さではなく、実際には、家庭で食べるカレーの“辛口”レベル。辛いのが好きな人には、特上の「天国」にチャレンジすることをおすすめします!
お肉の存在感がスゴイ!イチオシの「やまゆりポークカレー」
すべての具がとにかく大きいのも特長のひとつ。素材の食感やうま味を存分に楽しんでもらうため、この大きさになったのだとか。
イチオシメニューは、神奈川県のブランド豚・やまゆりポークを使った「横浜豚やまゆりカレー」です。
フライパンとオーブンで二度焼きし、最後にフランベ。外はカリッ、中はふっくらジューシーに仕上げたお肉は、これだけでも見るからに十分おいしい!そのうま味たっぷりの「やまゆりポーク」に、ルーを注ぐ瞬間がこれまたたまらないんです。
スキレットに「やまゆりポーク」と野菜を配したら、ルーを注いでひと煮立ち。スパイスの風味と豚肉から溢れ出る肉汁が、鍋の中で融合したら完成です!ぐつぐつ&熱々のこの状態のまま、目の前に運ばれます。
「横浜豚やまゆりカレー」以外にも、若鶏・豚ロース・牛サーロイン・牛ヒレなどステーキカレーは大充実。足繫く通って全種類食べ比べてみてください!
ジャズが流れる山小屋風の店内
山小屋を思わせる落ち着いた雰囲気のテーブル席。天井の梁にかかるランプもロッジ風。
ロッジ風のテーブル席とは打って変わって、店内にはオープンキッチンを囲むようにして造られたカウンター席もあります。お一人様でも気兼ねなく利用できるのがうれしいですね。
「アルペンジロー 本店」までは、横浜市営地下鉄ブルーライン・伊勢佐木長者町駅6B出口または、阪東橋駅3A出口からともに徒歩5分ほど。ランチタイムは行列必至の人気店なので、少し時間をずらして来店するのがおすすめです!
◼︎アルペンジロー 本店
住所:神奈川県横浜市中区弥生町3-26
TEL:045-261-4307
営業時間:11時~14時30分LO、17~21時LO
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)
text:清沢奈央
photo:岩田えり
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。