もみじの天ぷらをお供に。紅葉の名所、大阪・箕面で紅葉狩り

もみじの天ぷらをお供に。紅葉の名所、大阪・箕面で紅葉狩り

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大阪・箕面での紅葉狩りに欠かせないのが「もみじの天ぷら」。散策のおともに手軽に食べられる箕面の伝統菓子です。80年近く「もみじの天ぷら」を作り続けている「久國紅仙堂(ひさくにこうせんどう)」を訪ね、その歴史とおいしさの秘密を教えてもらいました。

Summary

1300年の歴史を持つ、紅葉狩りの定番おやつ!

関西屈指の紅葉の名所である「箕面大滝」へ向かう「滝道」沿いに店を構える「久國紅仙堂」。1940年の創業以来、「もみじの天ぷら」を作り続けています。

もみじの天ぷら(約60g入り)320円
もみじの天ぷら(約60g入り)440円

「もみじの天ぷら」は今からおよそ1300年前、箕面山で修行をしていた役行者(えんのぎょうじゃ)が、滝に映えるもみじの美しさを称えて天ぷらを作り、修験道場を訪れる人々にふるまったのが始まりだといわれています。

以来、「もみじの天ぷら」を食べながら滝までの道を歩くのが定番になっています。カリッと香ばしくてほんのり甘い「もみじの天ぷら」は、大阪人なら一度は食べたことのある、箕面での紅葉狩りの思い出の味なのです。

なんと製造に一年以上!「もみじの天ぷら」ができるまで

実はこの「もみじの天ぷら」、なんと一年以上の月日をかけて作られています。しかも「久國紅仙堂」では、食用の「一行寺楓」を自社の山林で栽培しているのだそう。箕面山に自生している「いろはもみじ」が使われているわけではないのです。

収穫用ネットを敷いてキレイな葉だけを収穫し、丁寧に水洗いした後、湿度と温度を一定にして一年以上塩漬けにします。その後、水でしっかりと塩抜きを行い、淡い透明感のある葉だけをセレクト。

小麦粉にゴマと砂糖を加えた衣をつけ、菜種油で約20分、店頭で揚げていきます。手軽にパリパリ食べられる「もみじの天ぷら」ですが、一枚一枚に職人さんの技術とこだわり、手間暇が詰まっているんです。

偶数月だけ!6種のフレーバーが楽しめる「小紅」

小紅(約25g入り×6袋)1890円
小紅(約25g入り×6袋)2530円

偶数月の7日にはプレーン以外の味も楽しめる、箱入りの「小紅」も数量限定で登場します。2月はチョコ、12月はゆずなど、季節限定のフレーバーもあり、6種の組み合わせは毎回異なります。

二種類のグリーンティに抹茶をブレンドし、絶妙なほろ苦さに仕上げたグリーンティ味(左)や、徳之島産の黒糖が上品な甘さを生み出す黒糖味(右)のほか、おつまみにもぴったりな塩味や七味味もスタンバイ。フレーバーに合わせて衣の配合もすべて変えているそうです。

発売と同時に売り切れてしまう人気商品なので、発売後すぐに買いに行くか事前の予約がベター。紅葉を見に行く際には、ぜひ「久國紅仙堂」へ立ち寄って、「もみじの天ぷら」の歴史やおいしさへのこだわりにも触れてみてください。

Text:堀家千晶(TRYOUT)
Photo:中村光明(TRYOUT)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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