新年の挨拶にココロを込めて。京都でオリジナル木版画の年賀状づくり

新年の挨拶にココロを込めて。京都でオリジナル木版画の年賀状づくり

おでかけ 文化体験 ワークショップ 雑貨 和雑貨 紙製品
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

京都市下京区、バス停四条西洞院の南側に、「膏薬辻子(こうやくのずし)」とよばれる路地があります。この風情ある路地を入ったところにある木版画の工房兼店舗「竹笹堂(たけざさどう)」では、木版画年賀状づくりの1日体験ができるのです。オリジナルの年賀状で、新年のご挨拶はいかがでしょう。

Summary

路地奥の京町家で、木版画1日体験

人通りの多い四条通から膏薬辻子(こうやくのずし)の細い路地へと入ったところにある木版画の店が「竹笹堂(たけざさどう)」です。“木版画”と書かれた暖簾の向こうにあるくぐり戸を開けて店内へ。

店内に入ると、土間から一段上がった畳の部屋に、「竹笹堂」の商品がずらりと並びます。木版画が体験できるのは、この部屋の奥。

坪庭が見える京町家で木版体験できるのも、趣があって京都ならでは。

絵を転写するところから、木版作業の全行程を体験!

まずは、2019年の年賀状のデザイン画14点から、好きな絵を選びます。かわいいモチーフが多くて迷ってしまいますが、選べるのは1種類。それでも摺り上げるまでには、ワークショップの2時間ギリギリまでかかるそう。

選んだ絵をトレーシングペーパーに鉛筆で写し、そのトレーシングペーパーを裏返しにし、カーボン用紙を挟んで木版に図柄をトレースします。

版木の絵が見本と反転していたらOK。次の工程に進みます。

次に、絵が凸版になるように絵の周りを彫っていきます。まず、版木刀で線の上をなぞって切り込みを入れます。

切り込みからはみ出ないようにしながら、指2〜3本分くらいの範囲を深さ4〜6mmほど彫っていきます。選んだイノシシの柄は、目やカラダなどの細かい部分を深く彫るのが難しい…。

先生に手伝ってもらいながら、なんとか完成。図柄の部分に金の絵具をのせ、摺っていきます。

絵具ののせ方にもポイントが。初めて使う版木は、木が水分を吸うので、2回に分けて色を置きます。1回目はたっぷりと、2回目は吸収された分を足すように、運び筆でチョンチョンと絵具をのせて、丸刷毛でまんべんなく伸ばします。

まずは試し摺り。紙がずれないように押さえながら、力を込めて“の”を書くようにバレンを動かします。試し摺りを2回ほどして、木版に絵具がなじんだら本番へ。

赤、萌黄、水色、薄ピンク、黄色の5枚の和紙はがきに摺っていきます。絵具の量が少ないとちょっとこすれた跡がでたり、多いと模様のふちに盛り上がりができたりしますが、それも手摺りならではの味!

摺った和紙はもちろん、版木まで持って帰れるので、家でも続きができちゃいます。

はじめての木版画セット9180円
はじめての木版画セット9180円

楽しすぎて、あっという間の2時間!見本以外の図柄や、自分で描いたモチーフの版画に挑戦したくなったら、家でできる「はじめての木版画セット」もあります。絵具だけ、はがきだけなど、単品での購入ももちろんOK!

お正月準備もばっちり。周りとちょっと差がつくぽち袋をゲット

ぽち袋(お札二つ折サイズ<4枚入り>・三つ折サイズ<6枚入り>・コインサイズ<8枚入り>)各800円
ぽち袋(お札二つ折サイズ<4枚入り>・三つ折サイズ<6枚入り>・コインサイズ<8枚入り>)各800円

手作りの年賀状とあわせて、お年玉用のぽち袋も用意しておきませんか?「竹笹堂」オリジナルのぽち袋は形もいろいろ。

500円玉を入れるのにちょうどいい小ぶりのぽち袋や、お札を半分に折っていれるのにぴったりなサイズのぽち袋もあります。借りていたものを返すときや、ミニレターを入れるのにも使えそう。

店内では靴を脱いで、ゆっくりと商品を選べます。図柄や形は同じでも、ひとつひとつ手作業で木版摺りした商品は、いずれも一点もの。おみやげにもぴったりです。

年賀状は年の初めの贈り物。手作りの年賀状なら、大切な人への温かい気持ちをより深く伝えてくれるはずです。

<竹笹堂 木版画年賀状づくり体験>
期間:2018年11月1日(木)〜12月23日(日)の毎週火曜14〜16時、11月17日(土)14〜16時、12月1日(土)のみ10〜12時
料金:1名3000円
予約:当日2名から催行、3日前までに要予約
※講師の都合により日時が変更になる場合あり

<通常の木版画体験>
開催スケジュールはホームページを要確認
料金:1名3000円 ※最低催行人数 2名(1名でのご予約は応相談)※3日前までに要予約

Photo:中野貴裕
text:小西尋子

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください