写して楽しむラーメン博物館!昭和レトロな街並みと逆輸入ラーメンがアツイ
「全国各地のラーメンを、飛行機に乗らずして食べに行ける」をコンセプトにした「新横浜ラーメン博物館」。有名ラーメン店9軒をはしごできるのはもちろん、昭和レトロな街並みが細部まで作り込まれていて、フォトジェニックなスポットとしても最近話題なんです。
Summary
細かすぎてスゴい!昭和33年の街並みを再現した館内
JR新横浜駅から徒歩5分の場所。東海道新幹線停車駅が最寄り駅で、全国からラーメン好きが集まる人気のフードテーマパークです。
フロアは1階、地下1階、地下2階にわたっていて、こちらはメイン階段から見た地下2階広場。昭和33年(1958)の街並みが再現されています。ちなみに昭和33年は世界初のインスタントラーメンである、日清のチキンラーメンが発売された年なんですよ。
見上げると手描きの映画看板やテレビのアンテナ、街灯が。探偵事務所や百貨店の看板も風化して古びた味わいを出しています。
薬局の2階は女性の住まいでしょうか?女性物の洗濯物を発見。当時の生活が細かいところまで再現されているんです。
注目の逆輸入ラーメン①/カナディアン鶏白湯
ラーメン店は全部で9軒。北海道から沖縄まで全国各地の名店が揃い、こってり系からあっさり系までバラエティ豊か。日本に店舗がなく、海外で独自に誕生し、地元で支持される店を逆輸入したラーメン店もあるんです。
写真はカナダ・トロントに本店がある「RYUS NOODLE BAR 麺や颯(リューズ ニュードル バー めんやりゅう)」のRYUS 鶏白湯ラーメン(900円)。はっきりした味を好むカナダ人の味覚と、日本人の繊細な味覚になじむようにレシピを考案。鶏の旨みと野菜ポタージュの甘み、凝縮された魚介のコクが調和されたスープが特徴です。
注目の逆輸入ラーメン②/ドイツ発とんこつ醤油
ドイツ・フランクフルトからの逆輸入店「無垢ツヴァイテ」は、ヨーロッパ中の食通がわざわざ足を運ぶという人気店。無垢ラーメン(900円)はとんこつと鶏ガラをブレンドしたスープに、鰹節や昆布の出汁を加え、表面は鶏油と魚介の層が覆っています。パスタ用のデュラム粉とピザ用の小麦粉を配合した麺も独特の風味があり、オンリーワンの味!
いろいろな味を食べ比べしたい人は、各店で用意しているミニラーメンがおすすめです。
映画のセットみたいで、写真を撮りたくなるポイントがいっぱい
食べ歩きの腹ごなしに、館内の探検に出かけましょう。地下1階は広場がある地下2階とは違って、ぐるっと1周できる回廊のような造り。昔ながらのバーやスナックのドアが並び、飲み屋横丁のような雰囲気です。
使い込まれた風情の公衆電話ボックスも。はがれかかった壁のポスターや古びた道路標識など、じっくり見れば見るほどおもしろポイントを発見できますよ。
銭湯の暖簾や下駄箱も再現。女湯の暖簾の奥にはタイル貼りの浴場や富士山のペンキ絵が。実はここ、1階と地下2階へ通じる階段の踊り場なんです。
こちらは実際にお菓子やおもちゃが買える夕焼け商店という駄菓子屋さん。子どもの頃好きだったあのお菓子も、ビー玉で栓をしたラムネも、メンコも、昭和スターのブロマイドも、所狭しと並んでいます。
ほかにも室町時代から現在にいたるまでのラーメンの歴史展示や、ご当地ラーメンや世界のラーメンをタッチパネルで学べるコーナー、大道芸や紙芝居といった楽しいイベントもあり、食べる以外の楽しみも満載です。1日遊べる“ラー博”へ、お腹を空かせて、カメラを持って出かけてみませんか。
text:伊藤あゆ
photo:浦田真行
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