まるでケーキ!?「考えた人すごいわ」の食パンが本当にすごいか、行ってみた!
2018年6月のオープン以来、TVやSNSで紹介され一気に注目を集めているのが、清瀬市にある食パン専門店「考えた人すごいわ」。食パン2種類のみの販売ながら、連日開店前には購入の整理券を求めて100人以上が並ぶほど大人気です。そのおいしさの秘密はどこにあるのかを探るべく、実際にお店に行ってみました。
もはや清瀬名物?10時の開店前から店前には食パンを求める行列が
西武池袋線・清瀬駅の北口を出てすぐ、左手に進むと、長い行列を発見。これこそ「考えた人すごいわ」の食パンを求めて並ぶ人たちの行列です。オープン前の朝9時台にも関わらず、お店の前には100名前後が並んでいます。
駅のホームからもこの行列が見え、電車を待つ地元の人にとっては日常の風景になりつつあるのだとか。平日で100名前後ですが、週末はそれ以上の行列ができるそうです。
「考えた人すごいわ」で販売される食パンは、「魂仕込(コンジコミ)」と名付けられたベーシックな食パンと、夕方18時から販売されるレーズンパン「宝石箱」の2種類のみ。
まずは並んで、開店15分前から配布される整理券を入手する必要があります。また多くの人に味わってもらうべく、1度に購入できるのは「魂仕込」「宝石箱」とも1つずつ。
1時間に1回焼き上がる食パンは20本前後!
整理券には、焼き上がり時間が記載されています。これは使用しているオーブンの関係で、1度に焼ける食パンの量が20本前後のため。パン生地の発酵や整形などを含めると、どうしても1時間に1回の販売になりますが、常に焼きたてを購入することができます。
お店の販売口に並ぶ食パンは全部予約分で、時間になるとあっという間に整理券と引き換えに購入されていきます。
特別に覗かせてもらった厨房では、店員の人たちが常にフル稼働。その日に調合された生地を、2斤サイズの食パンの型に取り分けています。ベーシックな食パンだからこそ、素材や製法にこだわり、生地の配合も天候や季節で微妙に変えているそうです。
その結果、「考えた人すごいわ」の食パンには、おいしさの証である“食パンの角に伸びる白い線(ホワイトライン)”ができるのだとか。
柔らかくて、もっちりとしっとりを同時に味わえる究極の食パン
いよいよ行列のできる食パン「魂仕込」(800円)とご対面です。きめ細やかな口どけを実現させるため、厳選された小麦粉と国産バター、岩手県の「のだ塩」を使用して完成した食パンです。
1つの食パンは2斤サイズ。一般的な食パンに比べると大きく感じます。
これが、食パンの発酵と焼き上げがうまくいった証の「ホワイトライン」。ずしっとした重量感がありますが、パンの耳になる外側もしっとり柔らかで、耳までおいしそう!
この「魂仕込」の柔らかさを存分に楽しめるおすすめの食べ方は、約4cmの厚切りにして焼かずにそのまま食べること。早速教えてもらった通り厚切りにして、いただいてみます。
最初は「こんな厚切りで大丈夫?」と思いましたが、耳まで柔らかい食パンは、まるでスポンジケーキのように柔らかく、そしてもっちりした食感!それでいてしっとり感もあり、練り込まれたバターのほのかな甘さが口いっぱいに広がります。
パン好きならうんうんとうなずきながら笑顔になれるおいしさで、1切れと言わず2切れだってぺろりといけちゃいます。
続けて、夕方18時からの販売になるレーズンパン「宝石箱」(980円)も、こちらも同じように4cmほどの厚切りにしていただきます。
「魂仕込」で味わえる“もっちりとしっとり”はそのままに、マスカットレーズンのおいしさがプラスされ、これまたぺろりといただけます。そのままでも十分おいしいのですが、マスカットレーズンの甘酸っぱさを引き立たせるバターかクリームチーズも合いそう!
毎日多くの行列ができる大人気の「考えた人すごいわ」の食パン。その人気の秘密は、お店の丁寧な仕込みによる、パン本来のおいしさが最大限に引き出されているからなのでした。行列のできる食パンを、1度は試してみて。
考えた人すごいわ
住所:東京都清瀬市元町1-10-13
TEL:042-497-1510
営業時間: 10~20時
定休日:不定休
Text:古谷 シゲユキ(シャガデリック)/p>
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