暮らすように楽しむ、秋と冬の狭間の札幌【村上萌の北海道で#週末野心1】
札幌に住んで5年。1年を通して、「暑い!」と思う時期はほんの2週間程度で、冬の期間が(本当に)長いことはよくわかってきました。だからこそ、秋とか春とか、狭間の季節がすごく愛しい。まもなく雪が降りそうな札幌ですが、本格的な冬を迎える前、束の間の日差しや紅葉をめいっぱい楽しんで過ごす、季節の狭間の札幌生活をご紹介します。
散歩から始める、秋の札幌
街と山が近い札幌では、早起きしてお散歩するのがオススメ。札幌駅周辺に宿泊しているなら、いつでも何かイベントを開催している「大通公園」が一番近い散歩コースですが、私が好きなのは「円山公園」。
「北海道神宮」の隣にあるので、参拝ができて、リスが木々を駆け回る、絵本の中のような公園です。朝晩の気温差が激しい寒い土地ならではの、鮮やかな紅葉は見ものです。
北一条通りという大きな通りには、「スターバックス」もあるので、少し寒い中コーヒー片手に散歩するのも、「暮らしている感」が出て楽しいひとときです。
お散歩の時間が朝9時以降なら、是非「北海道神宮」内にある「六花亭神宮茶屋店」で、
名物の「判官さま」を。100円で食べられる最高に美味しいお餅です。(毎月ついたちは、参拝客をもてなすために無料で振舞われるという優しさも素敵)
旅先で自分に買うコーヒー豆
「円山公園」から、円山公園駅に行く道を少し遠回りするとたどり着けるカフェ「森彦」。四季に合わせて色が変わる、蔦で覆われた古民家は、大きなお店ではないので休日は行列もできていますが、「ただいま」と言いたくなるほど落ち着いたカフェ。
コーヒーの香りで包まれた店内は、ギシギシ、と歩く音が床に響いて、みんな静かに読書をしたり、ケーキを楽しんだりしているので、子連れにはおすすめできませんが、私も娘が産まれる前までは、夫を送り出してから、仕事を持ってよくコーヒーを飲みに通っていました。
旅先では誰かのお土産を買うことが多いと思いますが、自分へのお土産には、コーヒー豆を選ぶのがオススメ。家で同じコーヒーを淹れる度に、この時の記憶が蘇って、いつまでも旅の余韻に浸れます。
「らしい」ものを、ちゃんと食べる
北海道に旅行に来る人のほとんどが「北海道っぽいものが食べたい!」と言います。北海道っぽいものといえば、海鮮にジンギスカン、野菜に乳製品…、と結構色々あるのですが、気軽に行ける海鮮とジンギスカンをご紹介します。
まず、北海道に住んですごく感動したのは回転寿司のクオリティの高さ。もうね、概念が変わります。
私が一番好きな回転寿司は「根室花まる」。札幌駅直結のショッピングセンターにもありますが、いつも大混雑なので、レンタカーを借りているなら西野店などがおすすめ。住宅街なので観光客は少なく、ランチや夕飯のピークタイムを避ければ、さっと入ることができます。
もうひとつはジンギスカン。気分によってオススメはたくさんあるのですが、札幌に来てくれた友達を連れていくことが一番多いのは「八仙」。今までのラムの常識を覆してくれる「塩ジンギスカン」は、感動すること間違いなしです。
2泊3日、あるいは1泊2日の出張ついでなど、あまり時間がないけど「北海道っぽい自然に触れたい!」と思ったら、札幌から行ける定山渓がおすすめ。
宿泊できずとも、日帰りで十分ディープな温泉を楽しむことができます。なぜかお風呂上がりのインドカレーが美味しい。
近隣に味覚狩りもあったりするのですが、こちらは夏のお楽しみ。冬は、もう少ししたらゲレンデがオープンするので、ウィンタースポーツが好きな方は、温泉の前後にそちらをチェックしてみてください。
「どこのホテルがおすすめ?」とよく聞かれますが、札幌はぎゅぎゅっとまとまっている街なので、札幌駅周辺を選んでおけば、だいたいアクセスで困ることはありません。
あとは、メンバー次第。家族連れなら老舗の「札幌グランドホテル」や「パークホテル」、車で40分程度で行ける定山渓温泉の旅館「翠山亭」に。
女友達となら今時のホテル「ラ・ジェント・ステイ札幌大通」や、キッチン付きのairBnB 。ひとり旅なら、スーパー銭湯付きの宿泊施設「ジャスマックプラザホテル」やゲストハウス「ten to ten」もおすすめです。
秋とも冬とも言い難い束の間の季節、是非楽しんでくださいね。
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