平成の大遷宮でパワーアップ!縁結びの聖地「出雲大社」で、ご利益を授かりたい
日本屈指の縁結びのパワースポットとして有名な「出雲大社(いづもおおやしろ 〈 いずもたいしゃ〉 )」は、全国から良縁を求める多くの参拝客が訪れています。縁結びのご利益をフルに授かるために、あらかじめ境内の参拝ルートとマナーをチェックしてから、幸せ参りに出かけましょう。
“むすびの神”・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が御祭神
出雲大社の御祭神・大国主大神は、“だいこくさま”の名で知られ、人の運命や幸福など“目に見えないこと”すべてを司る神。男女の縁をはじめ、仕事やお金などあらゆる幸せとの“むすびの神”として信仰されています。
また出雲では、旧暦10月(新暦の10月下旬~12月上旬ごろ)に全国の神様が集まり、人と人の縁を相談する会議が開かれるといわれます。その舞台でもある出雲大社は、国内随一のご縁スポットなのです。
基本のルートと正しいマナーでお参りしましょう
駐車場から少し歩いた高台にある、勢溜(せいだまり)の大鳥居から参拝スタート。2018年10月に新しくなったばかりの鳥居です。手前で一礼し、真ん中を避けてくぐります。
神様の通り道である参道中央を避け、左側を進むと右手に小さな祓社(はらえのやしろ)が見えてきます。参拝者の心身のけがれを祓ってくださる神様なので、見逃さずに参拝を。続いて、中(なか)の鳥居をくぐって松の参道を進みます。
手水舎で手と口を清めたら銅鳥居へ。この先は、いっそう清々しい空気が漂う神域です。
銅鳥居の奥に立つのが拝殿。出雲大社での参拝は、“二礼四拍手一礼”と、拍手の数が一般的な作法より多いのがポイントです。
中央奥に見えるのが、神様がいらっしゃる御本殿。日本最大級の本殿建築で国宝に指定されています。
拝殿参拝の次はついにハイライト!御本殿を眺めながら、その手前に立つ八足門(やつあしもん)へ進みます。通常、門内には入れないので、大国主大神に最も近いこちらから、しっかり祈願してください。
実は御本殿内の神様は西向きに鎮座されるため、横顔を拝むことになりますが、瑞垣西側に御神座正面拝礼所もあるので、後ほど正面からもお参りを。
八足門から瑞垣を反時計回りに巡り、東十九社や釜社に参拝しつつ、御本殿の真後ろに鎮座する素鵞社(そがのやしろ)へ。大国主大神の親神様である、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が御祭神。強力なパワーを授かりましょう!
御神座正面拝礼所、氏社、西十九社に参拝したら、お守りや授与品が授かれる御守所へ。ここでは、おみくじを引いてみて。おみくじは神様からのメッセージなので、よく読んだら指定の場所に結ぶか大切に持ち帰ってもいいそうです。
参拝の最後は、迫力満点の注連縄(しめなわ)が掛かる神楽殿へ。2018年7月に取り換えられたばかりの注連縄は、長さ約13.6m、重さ5.2t、胴回り最大8mもあり、日本最大級!なお御賽銭を投げ入れるのは神様に失礼なので控えてくださいね。
平成の大遷宮がいよいよ完了。新たな御神威に満ちる今こそ参拝を
2008年4月から始まった平成の大遷宮(だいせんぐう)も、2019年3月にいよいよ完了予定。社殿などが美しくよみがえり、神様のお力も新たに高まっているという今こそ、良縁祈願に出かける絶好のタイミングですよ。
text:林檎林
photo:酒井羊一、福井麻衣子、赤山シュウ
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