シェフのおすすめBEST3を発表!神戸で大人気の「パティスリー モンプリュ」
神戸はもちろん、関西で最も注目すべきパティスリーのひとつ「パティスリーモンプリュ」。2005年のオープン以来、根強い人気を誇っています。ショーケースに並ぶ美しいケーキの数々から、今回はシェフおすすめのベスト3を教えてもらいました!
フランスの街角にありそうなパティスリー
かつては、レトロビルの片隅に、個人経営の小さな雑貨店やアンティークショップなどが数多くあった海岸通、栄町。このエリアに新風を吹かせたのが「パティスリーモンプリュ」。
イメージカラーの水色の看板が、ひときわ目を引くフランス菓子専門店で、「フランスで長く愛され続けるお菓子の魅力を日本の方にも伝えていきたい」という、林周平シェフの想いが詰まったお店です。
店内はあちらこちらにフランスのエスプリが散りばめられた素敵な空間。そして、ショーケースの中には、本場そのままの味が堪能できる、美しい洋菓子が揃っています。
“五感で楽しむスイーツ”に出合える
シェフパティシエの林周平さんは、1965年、香川県生まれ。「東洋ホテル」で経験を積んだ後、1989年に渡仏。数々の名店でパティシエを務め、帰国後は、さらに数軒のホテルや洋菓子店で研鑚を重ねました。
そして、2005年に「パティスリーモンプリュ」をオープン。これまで培った経験をもとに、正統派フランス菓子を披露しています。
林シェフが目指すのは、“味わい深いケーキ”。甘さを際立たせるための塩使いや、レモンを使って表現する酸味、そしてカラッとした苦味によって、ケーキの味にメリハリを与えることも。
甘いお菓子をただ甘いだけではなく、酸味や苦み、香りや食感などとあわせて感覚的に楽しむ。いわば、「五感で楽しむスイーツ」が林周平シェフのお菓子です。
ぜひ食べてほしい!BEST3をご紹介
「お菓子を食べることの、楽しい部分のひとつが“食感”です」と林シェフ。想像どおり、思ってもみなかった食感など、楽しい驚きも味わいのうち。今回は、そんな“食感”にこだわってシェフが作ったお菓子を3つご紹介します。
【1】Sully(スリー)466円(税別)
白ワインのムースを2種類のビスキュイで挟み、上にはメレンゲをトッピング。ムースはクリームに近く、つるんとした食感で、冷たく感じるところが特徴。ムースとの対比で、メレンゲが温かく感じる、その“温度差”が楽しいお菓子です。
ムースの中には、白桃、パイナップルのほか、センガセンガナという小さなイチゴの粒も。口に入れたら目を閉じて、温度差を感じつつ、イチゴの香りの余韻に浸りたい。ちょっぴり、ロマンチックなケーキです。
【2】Saint-Mrc(サン・マルク)418円(税別)
白、ベージュ、ブラウンの層がシックで美しい一品。「サン・マルク」は、ビスキュイクレーム・ショコラとクレーム・シャンティ・バニーユの2種のクリームをサンドしたお菓子。
ビスキュイの表面と底をキャラメリゼして、バリッとした食感を出しています。そのキャラメリゼのしっかりとした苦みや香ばしさがアクセント。キャラメルの壁が水分を移行させないので、味のメリハリも!
「実は、このお菓子、パリから姿を消しつつあるんです。なぜでしょうね。地味でインスタ映えしないから?」とシェフは笑います。シンプルなルックスですが、お店でかわいく撮影してみたいものですね。
【3】Piemont(ピエモン)550円(税別)
ピスタチオとヘーゼルナッツを散らして焼いたビスキュイに、滑らかなピスタチオのクリーム。チョコレート風味のビスキュイは固く、濃厚なクリームとよく合います。
トッピングのピスタチオは、表面はカリッ、中は柔らかな食感がおもしろい!
イートインスペースでは、こだわりのコーヒーや紅茶も用意。美しく、食感が楽しいスイーツをぜひお楽しみください!
Text:いなだ みほ
Photo:野本幸子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。