「やりなおし神社」こと大阪・姫嶋神社で、昨日までの自分をリセットしよう

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働く女性や女性の自立を応援してくれる「阿迦留姫命(あかるひめのみこと)」を御祭神としておまつりする「姫嶋神社」が、“やりなおし神社”として女性の注目を集めています。決断と新たな出発が順風満帆であることを祈願する「はじまりの碑」の、一風変わったご祈祷方法もご紹介します。

Summary

姫嶋神社の御祭神「阿迦留姫命」のやりなおし伝説

阪神電車で梅田から4駅。最寄りの姫島駅からは徒歩約6分とアクセス至便な姫嶋神社。御祭神としておまつりする阿迦留姫命(あかるひめのかみ)は夫に愛想を尽かし、嫁ぎ先の朝鮮半島から単身、船で海を渡り、九州~大阪へと逃れてきたといわれています。

新天地・姫島で女性たちに機織りや楽器などを教え、再出発を果たした阿迦留姫命は、「決断と行動の神様」「美の神様」として女性たちの信仰を集めました。

阿迦留姫命の乗った船が風に恵まれて姫島の地に辿り着いたことから、姫嶋神社の御本殿には「献風台」が設けられています。献風台に“良い風を入れたいもの”を置き、御本殿の阿迦留姫命に拝礼した後、扇子で風車をあおいで風を送り、良い風の御縁を祈願します。お財布(金運)や携帯電話(人間関係)を置く人が多いそうですよ。

姫嶋神社は第二次世界大戦の空襲で社殿や宝物を焼失し、戦後は阿迦留姫命同様、何もないところからの再出発となったことから“やりなおし神社”と呼ばれるように。
樹齢900年ともいわれていた御神木の大クスにも、空襲で焼け焦げた跡が生々しく残っています。この大クスには再生の象徴である白蛇の神様が生息していたこともあって、「再出発の木」と呼ばれています。

「断ち玉」と「帆立絵馬」で順風満帆を祈願する「はじまりの碑」

境内の御本殿に向かって左側に「神武天皇遥拝所」があります。日本の初代天皇であり、日本のはじまりであるともいわれる神武天皇を遥かに拝む場所であることから、ここに立つ丸い穴の開いた碑を「はじまりの碑」と呼んでいます。

御祈願には「帆立絵馬」と赤い「断ち玉」を使います。帆立は泳いでいる姿がまるで帆を立てて進む船のようであることから、阿迦留姫命の逃避行の伝説になぞらえ、絵馬として使うことにしたのだとか。授与所で500円を納めていただきます。

帆立絵馬には「○○までに」と期限を決めて夢や目標を書きます。そしてそれを叶えるために断ち切らなければならないことを玉に念じ、碑を通り抜けるまで投げ続けます。失敗してもやり直せるので焦らず挑戦しましょう。
無事に穴を通り抜けたら、断ち玉はそのまま置いておき、帆立絵馬を奉納します。

多彩なご朱印やおいしいお神酒をいただける「参集殿」

授与所に併設された「参集殿」は2017年に新しくなったばかりの明るく開放的な建物。ご朱印やご祈祷を待つ間に入ることができます。

待っている間にいただけるお神酒は、「せっかくならおいしいものを」と、禰宜が全国の酒造を回って吟味した日本酒を月替わりで提供しています。取材時は、すっきりとした甘さで飲みやすい、土佐酒造の「桂月」をいただきました。

姫嶋神社はご朱印も多彩で、何度もいただきに来る方も多いそう。阿迦留姫命が生まれたとされる赤い玉をモチーフにした通常のご朱印(右)のほか、季節の限定色のご朱印(左 ※写真は秋限定のオレンジ)も。

さらに「順風満帆」のご朱印(右)や、毎月1日の「おついたちまいり」限定の虹色のご朱印(左)もあります。
「やり直したい」という思いを断ち、新しいスタートを切るにはぴったりの姫嶋神社。阿迦留姫命の決断力と行動力をお借りし、順風満帆な日々を過ごしたいものですね。

(ご朱印受付のできない日あり 詳細はHPを要確認)

Text:堀家千晶(TRYOUT)
Photo:佐伯亜由美

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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