天井まである圧巻の本棚!何度でも通いたくなる京都のブックカフェ
京都市営地下鉄烏丸御池駅から北東の、御所南エリアにあるブックカフェ「Cafe Bibliotic Hello! (カフェ ビブリオティック ハロー!)」。2002年にオープンしてから16年。進化し続けるこのお店の、人気の秘密を探ります。
バナナの木が目印!2階の天井まで届く本棚が圧倒的存在感
烏丸御池の交差点から2筋北へ上がり、二条通を東に曲がると、古い町家やマンションが並ぶ穏やかな住宅街に入ります。
そのまま5分ほど歩いたところにある、大きなバナナの木が目印のお店が「Cafe Bibliotic Hello!」です。
古い京町家の2階には、真ん中に支点のある珍しい“パタパタ窓”が4つ並んでいます。風通しも光の差し込みも良さそう。
一歩店内に足を踏み入れると、まず目に入るのが吹き抜けの天井まで届く本棚。ずらりと並ぶ本は、食とアートを中心に、数え切れないほどの冊数です。
「この店が、普段は手にしない本との出会いの場所になって、そこからその人の未来が少し変わってくれると嬉しい」と店長の澤村さん。
1階の奥まった席には長テーブルがあり、ひとりでも気兼ねなく楽しめます。どの席に座っても絵になります。
本好きの人たちに特に人気なのが2階席。居心地がよくて、ついつい長居してしまいます。
野菜たっぷりのデトックスランチ
古い町家が醸し出す雰囲気や、本の数に目が行きがちですが、「Cafe Bibliotic Hello!」の人気を揺るぎないものにしているのは、おいしさへのこだわり。
野菜は、有機・無農薬・減農薬栽培の野菜屋「マルシェノグチ」から仕入れ、合わせるシーチキンも、マグロを漬け込みボイルするところから自家製です。
バナナの葉の木漏れ日が差す窓際の席でカフェタイム。特製のタルト生地にオーガニックのバナナ、マスカルポーネを隠し味にした生クリームをたっぷり絞ったタルトと、自家焙煎のコーヒーを合わせて至福の時間が過ごせます。
スタッフさんには、バリスタ、パティシエ、パン職人まで、各分野のスペシャリストが集まっています。
オーガニックの小麦粉と自家製の酵母を使ったパン屋さんも併設
カフェの隣の空いた民家で、2016年からベーカリーもスタート。買って帰ってもいいし、購入したものをカフェで食べることもできます。自家焙煎のコーヒー豆も販売されていますよ!
オーガニックの小麦粉は発酵が安定しないので時間がかかりますが、手間をかけるほどふくよかな小麦の味わいが出てくるそう。
店頭に並べるまでに、何度も試作を繰り返したという「クロワッサン」と、カルダモンの香りがりんごを引き立てる、秋から冬にかけてとくにおすすめの「アップルカルダモンロール」。自慢の「クロワッサン」は、フランス産オーガニック小麦のサクサクした歯ざわりと、飽きのこない味がクセになります。夜23時までオープンしているのも嬉しいポイント。
芸術の秋、読書の秋、そして食欲の秋。すべて満たしてくれる「Cafe Bibliotic Hello!」に出掛けてみませんか?
※(ベーカリーのみ月曜定休)
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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