絵本と手焼き焙煎珈琲のあるカフェで過ごす大人時間【6151が撮るコーヒーのある風景vol.2】

絵本と手焼き焙煎珈琲のあるカフェで過ごす大人時間【6151が撮るコーヒーのある風景vol.2】

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吉祥寺、中道通りの外れを歩くと漂う珈琲の香ばしい香り。Blackwell Coffee(ブラックウェルコーヒー)には壁面の本棚いっぱいに絵本が並ぶ。ハンドドリップの珈琲と手作りスイーツ、ひと息吐くのにちょうど良い絵本達。まったりとしたひとときを過ごしたい時、ひとりでも、誰かと一緒でもふらりと立ち寄りたくなるカフェ。

Summary

壁一面の本棚と大きな黒板、インダストリアルな店内

わたしにとって幼い頃から深く親しみのある吉祥寺。今日は大好きな街のお気に入りカフェへ足を運ぶ。駅を背に中道通り商店街をずんずん進むと、香ばしい珈琲焙煎の香りが漂ってくる。白いタイル造りのビルとBCの看板、テラコッタと白いペイントの木枠ドアが見えたら「Blackwell Coffee」に到着。

壁面に本棚が設置されたカウンターに4席。マスターの甲斐さんがセレクトした絵本や小説、雑誌なども置いてある。

一杯の珈琲なら、絵本くらいが時間的に丁度良いかな。というマスターの粋な計らい。気になる本を片手に、珈琲タイムを楽しめる。

テーブル席側には大きなブラックボードの壁が。お気に入りの席を探す事もカフェで過ごす楽しみのひとつ。

マスターが選んでくれた「ゴードン・パークス」を初めて手に取った。帯のコピーがまた素敵。絵本というと幼児向けをイメージしがちだが、物語の奥深さや言葉の意味を考えさせてくれるような、大人も楽しめる絵本が並んでいる。

数量限定。香り高い手焼き珈琲豆、あります

好みの味を伝えると、おすすめの豆を選んでくれる。オーダーの後、その場で豆を挽いて一杯ずつハンドドリップで淹れる珈琲。注がれる細いお湯と手作業を目の当たりにしながら、立つ香りにただただうっとり。

Blackwell Coffeeは自家焙煎でハンドローストした豆も販売している。写真に写っている無骨な風貌をした手焼き用のロースター。毎朝オープン前の限られた時間の中で丁寧に手焼きをしているので、ハンドローストの珈琲豆は数量限定。手焼きの豆は丸みのある味に仕上がるのだそう。

店内には珈琲に纏わる昔ながらのガラスのパンケースや海外ビンテージのアイテムも多く目に止まる。古いモノ好きなら、きっと心をくすぐられるはず。

小腹が空いたら、手作りベーグルやパウンドケーキも。珈琲もスイーツもテイクアウトが可能。近くに長閑な芝生公園があるので、珈琲片手に日向ぼっこ休憩するのがわたしの定番コース。

フィルムカメラ好きにもぐっとくるthen...や展示も

フィルムカメラユーザーでもある甲斐さんの愛機に触れさせてもらった。素敵な共通点を知って静かに小躍り。これまでもクリエイティブな活動の中で、海外へ渡り撮影した作品などもあるそうで、月一で発行している“then...”の制作なども行なっている。

とにかく甲斐さんがおしゃれなのだけど、身につけているアイテムについて訊ねるとご自身でデザインしたバッグやアクセサリーなど「ものづくり」の人の輪郭も見えてくる。「珈琲が今、自分にとっての表現」と柔らかく話す姿に強く共感しながら、まだ温かいままの珈琲を飲み干す。

12月にはBlackwell Coffeeでフィルム写真の展示も行われるそう。まだ先の話だけど、季節が変わる前にまたすぐお邪魔する予定。吉祥寺の憩いのカフェ、あなたにとっても、きっとお気に入りの場所になるはず。

タイトルに惹かれてキン・シオタニさんの「旅とコーヒー」をお土産。

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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