中目黒でほっこり京都旅気分。老舗の京食材を使った絶品もつ鍋
中目黒にある和食店「京家 KARASUMA(きょうや からすま)」は、京都の老舗有名店の食材を生かした、絶品料理が楽しめるお店。特に、手間ひまかけて作られた「もつ鍋」は、ほかでは味わえない逸品です。生まれも育ちも京都という取締役の坂井清孝さんに、お店自慢の品々をご紹介いただきました。
目黒川のほとりにある風情ある和食店
「京家 KARASUMA」は、駅周辺の喧騒から離れた目黒川のほとりにあります。京都のお茶屋を思わせる、風情ある外観が印象的。建物の1階には、おしゃれなアパレルショップがあります。
階段の上り口に置かれた、行灯がお店の目印です。まるで京都へ旅行に来たかのような、非日常的な気分に。
金色の照明で照らされた店内は、ほどよい華やぎと落ち着きのある空間。静かに語らうことができるため、会食など、大切なシーンで利用する人も多いのだとか。もちろん、オトナ女子にもぴったりです。
珍しい京食材との出会いに、思わず感激
今回は、人気コースのひとつである「名物!黒毛和牛の京風白味噌もつ鍋コース」4000円(税・サービス料込)をご紹介。「もつ鍋」をはじめとする、自慢のメニューの数々を味わうことができます。
まずは、付き出しの「飛竜頭(ひろうす)」。明治30年創業の老舗であり、京都を中心に多くのファンを抱える豆腐店「とようけ屋山本」から取り寄せたもの。飛竜頭は京言葉で、一般的には「がんもどき」にあたるそう。油で揚げてあるものの、しつこさはまったくなく、上質な味わいが楽しめます。
「とようけやさんとこのお豆富と京水菜サラダ」は、飛竜頭と同じく「とようけ屋山本」の豆腐が使われています。ややこってりとした舌ざわりで、豆の風味が豊かに感じられることが特徴。一般的な豆腐とはまったく異なる味わいに驚かされます。
実は、「とようけ屋山本」をはじめとする京都の老舗店は、信頼関係のある人としか取引をしないのだそう。「『とようけ屋山本』さんは、僕が幼少の頃からお世話になっていたお店。長い付き合いがあったからこそ、都内で京料理の店を出す際も、取引を快諾してくれました」と、坂井さん。
「麩嘉さんとこの生麩の二色田楽」では、国内で最も古い専門店「麩嘉(ふうか)」の京生麩を味わうことができます。まるでお餅のような、ふわふわとした食感がたまりません。
京都で美食めぐりをしているような時間
「若鶏の唐揚げのおろしぽん酢 べったら和え」は、若鶏の唐揚げに、京つけもの店「打田漬物」の「べったら」をトッピングした一品。パリパリとした食感が楽しく、お酒が進みます。
「極上黒毛和牛ホルモンの京風味噌なべ 白鍋」は、京都の老舗肉店「銀閣寺大西」から仕入れたもつをひと晩かけて仕込み、選りすぐりの食材と合わせた自慢の鍋です。
もつ特有の臭みや油っぽさが最小限に抑えられており、もつが苦手な人でも食べられることが多いのだとか。“世界で、ここでしか食べられないもつ鍋です”と、坂井さんも胸を張ります。
こちらは、締めに雑炊、もしくはラーメンをいただくことができます。
京都の選りすぐりの食材を使った、絶品料理を楽しめる「京家 KARASUMA」。都内ではなかなかお目にかかれない、京食材との出会いは感激の連続。今冬、要チェックのお店です。
text、photo:緒方佳子
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