横浜で体験できる本場のクリスマス!12月は「えの木てい」でカフェタイム
横浜の山手地区はかつての外国人居留地で、日本に西洋の文化がいち早く入ってきた横浜らしい、ハイカラな雰囲気が味わえる場所として知られています。この地にたたずむ「えの木てい」は、本格的なイギリス式のティータイムが楽しめる人気のカフェ。クリスマスのデコレーションで飾られるこれからの季節は、一年でもっともおすすめの時期です。
みなとみらい線の元町中華街駅から、まるで外国のようなおしゃれな街並みを歩いていくと「えの木てい」にたどり着きます。まず目に入ってくるのが、赤い屋根と真っ白な壁がかわいらしい洋館。まさに理想の外国のおうちで、手書きの看板もレトロで味があります。
建物の歴史は古く、建てられたのは昭和初期。後にその家を現オーナーのご両親がご自宅用に買い取りました。
当時から歴史的建築物として有名だったこの家には、たくさんの人が撮影に訪れたそうです。お菓子作りが大好きだったという現オーナーのお母様が、時々訪れた人たちを自宅に招き入れて、自家製のケーキやお茶でもてなしていたのがカフェの始まりなのだそう。
もともとリビングだった1階部分が今では素敵なティールームに…!インテリアにもこだわったこちらのお部屋では、優雅なカフェタイムが楽しめます。
レトロなテーブルや椅子などは、なんと200年以上も昔のアンティーク家具なんだとか。古き良き山手の、当時の雰囲気がそのままに残されていますね。
カフェには本物の暖炉も。冬には時々、実際に薪を焚くそうなので、暖炉に火がついてたらラッキーです!ぽかぽかの火を眺めながらあったかい紅茶で一息つけば、心から温まりそうですね。
お天気の良い日には、テラス席もおすすめ。店名の由来にもなった大きな榎(えのき)の下で過ごすティータイムは、とっても気持ちが良いですよ。
本場ヨーロッパの家庭のクリスマスイルミネーション
実はえの木ていはクリスマスデートにもおすすめのカフェ。毎年11月上旬頃から、クリスマスの装飾やイルミネーションが楽しめるのです。ティールームにも大きなクリスマスツリーが登場!暖炉とツリーの組み合わせは、本場ヨーロッパの家庭のクリスマスそのもの。
入り口のアーチやお庭のツリーも、どこかほっとするような温かな灯りに心が和みます。テラス席のテーブルにはロウソクが灯されて、ムードのある雰囲気が味わえますよ。
そしてなんと言っても、お庭に飾られるキラキラのスペシャルワゴンがかわいい!実はワゴンはクリスマス以外にも、ハロウィンなど季節によって飾り付けされるのですが、やはり夜も楽しめるクリスマスのデコレーションはとびきりわくわくします。毎年飾り付けは変わるそうなので、今年はどんな雰囲気になるのか楽しみです。
都内やイルミネーションの有名な場所は人混みでゆっくり見られなかったりしますが、「えの木てい」ならゆったりお茶を飲みながらクリスマス気分が楽しめます。この時期しか見られない「えの木てい」のイルミネーション、見逃せません!
伝統的なスコーンでイギリス式のティータイムを
カフェタイムにおすすめなのは、クラシカルでレトロな味にこだわったスコーン。寒い日には温かい紅茶とスコーンのクリームティーセット(1296円)が人気です。ティーインストラクターの資格も持っているというオーナーのもと、こだわって淹れられた紅茶は香りが良く、その味は「紅茶の美味しいお店認定店」でもあるほど本格的なんです。
プレーンとカレンツ(レーズン)の2種類の手作りスコーンは、しっとりとした生地のバターの風味がたまりません。クロテッドクリームとストロベリージャムをたっぷり塗れば、本場イギリスの味そのものです。
こちらは41年の歴史を持つえの木ていの看板メニューでもある、チェリーサンド。サクサクのサブレの間に、みずみずしいチェリーとバタークリームがたっぷり挟まっていて食べ応えも抜群です。バタークリームはボリュームの割に軽くてさっぱりしているので、お茶のお供にぴったり。
チェリーサンドをはじめとした焼き菓子やケーキは2階のテイクアウトコーナーで購入することもできるので、横浜のお土産にぴったり!パッケージもかわいらしいので、結婚式のプチギフトとしても人気なんだとか。
横浜の古き良き時代からたくさんの人に親しまれてきた「えの木てい」。横浜散策の合間に本格的なイギリスのティータイムを楽しんでみましょう。
■えの木てい
住所:神奈川県横浜市中区山手町89-6
TEL:045-623-2288
営業時間:11〜19時(18時30分LO)
定休日:無休
text:てい えみ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。