民家の二階にまさかのゲル。民族衣装で行く脳内モンゴル旅

民家の二階にまさかのゲル。民族衣装で行く脳内モンゴル旅

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本場さながらのゲルの中で、モンゴルそのものの空間とモンゴル料理が楽しめる「モンゴルレストラン チンギス・ハン」。塩の効いた羊の塊肉にかぶりつけば、気分は騎馬民族!食後にはビビッドな民族衣装「デール」や飾り帽子をまとって、どっぷりと非日常に浸れます。

Summary

福岡の片隅にある、パスポートなしで行けるモンゴル

「モンゴルレストラン チンギス・ハン」は、吉塚駅から歩いて行けるモンゴル。「モンゴルの衣食住が体感できる」というコンセプトのもと、本場の建材を使い、モンゴル人の手で組み立てられたゲル(遊牧民の住居)が、そのまま店舗として使用されています。

味の決め手は岩塩。料理もお茶も手加減なしのモンゴル式!

手前は「ブーズ(モンゴル風肉まん)」600円。奥は挽肉の包み揚げ「ホーシュラ」1個250円
手前は「ブーズ(モンゴル風肉まん)」600円。奥は挽肉の包み揚げ「ホーシュラ」1個250円

2001年のオープン以来変わらず、モンゴルの伝統的な家庭料理を提供。本来なら羊肉の挽肉を使う「ブーズ」や「ホーシュラ」ですが、こちらでは牛肉が使われているので、よりジューシーで馴染み深い味が堪能できます。

人気の「ブーズ」。ゲルを模したコロンとしたフォルムが、モンゴルらしさ満点!もっちもちの厚めの皮を頬張れば、誰もが笑顔に。噛めば中からジュワッと肉汁があふれ出ます。

「チャンスンマハ」(1人前1200円)
「チャンスンマハ」(1人前1200円)

羊肉を骨つきのまま丸ごと塩茹でした「チャンスンマハ」は、まさに草原の味。この界隈ではなかなかお目にかかれない骨付き羊の塊肉を求めて、モンゴルだけでなく各国からの留学生がこれ目当てにわざわざ集まってくるのだとか。

質の高いモンゴル岩塩の味わいのみで食べるのが本式ですが、辛みだれと醤油ベースのタレで味を変えながらいただくのも良し。

「チーズ焼き」(650円)
「チーズ焼き」(650円)

スイーツ風のサクサク生地の中から砂糖入りの熱々チーズがとろけ出る「チーズ焼き」も必食。見た目を裏切るしっかりとした甘さで、デザートがわりになる一品です。ほんのり塩味のモンゴル式ミルクティー「スイタイ茶」とも好相性。

デールを着用したら、馬頭琴や歓迎の歌に触れて異文化を体験

満腹になったら、「モンゴルレストラン チンギス・ハン」のパーティタイムの開幕です!店内にかかっている民族衣装「デール」やモンゴルの帽子などから好きなものを選んで着替えましょう。

レンタル代などは一切不要。ひととき、モンゴル民族気分に浸れます。デールも帽子も全て、モンゴルで調達した本場のもの。デールには男物、女物という区別がないそうなので、気に入ったものを思いのままに身につけて楽しめます。

その日その時間、お店にいる客の全員でモンゴルの歓迎の歌「マネーディレレ」を歌い、ウオッカ入りの杯を回す宴が始まります。このものすごい一体感は何?全て飲み干すまで台に置けない、底が尖った形状の盃に若干恐怖を感じますが、実際は飲む真似だけで大丈夫。もちろん酒豪女子は、存分に味わって。

絵本で日本でもおなじみのモンゴル民話『スーホの白い馬』で登場する、モンゴルの民族楽器「馬頭琴」を手に取ることもできます。オーナーの美恵子さんが「きらきら星」を弾いてくれることも。よく響く味わい深い音色に耳を澄ませていると、ゲルの外に草原が広がっている気がしてくるほど。

これだけ盛りだくさんでいて、3時間飲み放題コースが3900円ととってもリーズナブルなところも魅力です。飲み放題にはウォッカベースの多彩なカクテルがラインナップしていますが、見た目はカラフルで可愛いのに、とっても強いお酒が多いので、気をつけて。お酒に自信がない人は、アルコール度数が低めのウォッカカクテル「姫シリーズ」からオーダーしましょう。

text:仁田茜

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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