日本家屋×本格派ドイツパン。 不思議なコンビネーションが生み出すおいしい時間
大阪市内から車を1時間30分も走らせると、緑豊かな風景が広がる兵庫県・丹波市にたどり着きます。その景色と、和風庭園を眺めながら本格的なドイツパンを食べられるカフェが「丹波 穂のWonne(ヴォンネ)」です。酸味があり、しっかりした小麦の味わいを感じるパンとドイツソーセージのランチが人気。その外観と料理のギャップに驚きますよ!
ギャップ大!中はほっこりくつろげる和の空間
パン・ケーキ作りの道に入って50年という店主が「自然の豊かなところで店を出したい」と元料亭だった建物を利用し、2015年に夫妻でオープン。料亭の名残、山門をモチーフにした立派な門をくぐってお店へ。
カフェスペースは、靴を脱いで上がる和の空間。おばあちゃんの家に遊びに来たような、ほっこりとくつろげる雰囲気です。目の前の大きな窓から立派な和風庭園を眺められます。
本格ドイツパン×ソーセージのコラボランチ
ランチは全部で3種類。A・Bランチは、ホットドッグとミニオープンサンドが楽しめます。せっかく来たなら、ぜひオーダーして欲しいのがCランチ。ご近所にある手作りソーセージ店「バイエリッシャーホーフ」のドイツウインナーやハムと、サラダ、スープ、数種類のドイツパンがセットになっています。
「バイエリッシャーホーフ」とは本場ドイツで国家認定を受けたソーセージマイスターが作る、上質な味わいのソーセージが有名なお店。バイエルンの伝統的製法で作られた、素材の味をしっかり楽しめるソーセージは絶品です。
いろんなパンが少しずつたくさん味わえるのもCランチの魅力!ライ麦粉やサワー酵母を使い、伝統的なレシピで作る「クルミ入りライブレッド」や「プンパニッケル」などお店自慢のパンが7種類ほどトレーにのってやってきます。
マーガリンやショートニングは使わずに焼くドイツパンは、どれもずっしり。ソーセージやクリームチーズとの相性も抜群です。Cランチは特にドイツにこだわり、クリームチーズ、マスタード、ハーブ塩も現地から取り寄せたものを使っているんだそう。
栗の旨みを感じる、丹波栗のモンブラン
店主の岩坪さんは、若い頃にスイスやイタリア、ドイツなど欧州7カ国のパン店、ケーキ店で研修を受けたそう。そのためパンだけでなく、ドイツ菓子やクッキーなどの焼き菓子も楽しめます。
「丹波の和栗モンブラン」は、大粒で甘みのある丹波栗を使った贅沢なモンブラン。旬の時期に収穫した栗を1年分たっぷり保存して使うので、季節を問わず食べられるのも嬉しいです。
モンブランの中は生クリームとカスタードクリーム、栗の甘煮が包まれたロールケーキで、上から和栗のペーストをたっぷり絞ります。甘さはやや控えめで、栗の味わいをしっかり感じられます。
パン、ケーキ、焼き菓子はどれも持ち帰りもできます。
かわいい看板犬の小麦ちゃんも出迎えてくれる人気カフェ。日本家屋とドイツパンの素敵でおいしいコンビネーションをゆっくりと楽しんでみてくださいね。
Text:並河智子(ウエストプラン)
Photo:貝原弘次
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