カウンター8席だけの特別感。昼から飲める “燻製”づくしの1000円ランチ
京都・山科の住宅街に知る人ぞ知る穴場なランチスポット「燻製マーケット」があります。なんとこちらのお店では、なんでもかんでも燻製にしてしまっているのです。そして、どの燻製も自家製の無添加。なかでも人気のワンプレートで、何種類もの燻製が楽しめるランチをご紹介します。
燻製づくしのランチが食べられる「燻製マーケット」
京都・山科区の住宅街にある穴場なランチスポットは、無添加スモーク専門店「燻製マーケット」。
かつてオフィス街の四条烏丸に、神出鬼没に現れる燻製屋台として、OLやサラリーマンに評判だった移動販売店が、2015年に満を持して実店舗化しました。
お客さんひとりひとりに目配りが行き届くように、カウンターのみ全8席。混み合う時間は、予約が必須ですが、ひとりでも気軽に入りやすいお店です。
一番人気は「燻製パスタランチセット」
ランチメニューは、「燻製パスタランチセット」、「燻製ライスセット」、「燻製サンドランチセット」の3種類。なかでも人気なのが、「燻製パスタランチセット」です。
取材日のパスタは、スモークサーモンのクリームパスタ。サーモンが燻製されているのはもちろんのこと、混ぜ合わせるバターやマヨネーズ、黒胡椒にいたるまで、すべてが燻製です。具材ごとに少しずつ薫香も違うので、香りづけは控えめにしてあるそうですが、全体からしっかりとうまみが伝わってきます。
スープやバゲット、サラダまで、どこかに燻製されたものが使われています。もちろん、添えられているケーキだって燻製!
さらにランチタイムのお楽しみは、この「燻製全種盛り」。一番人気の「くんたま」や各種チーズ、ハーブウィンナーなど、1プレートに並べられる燻製の数は約15種類。見ているだけでお酒が飲みたくなってきます!
ドリンクはウイスキーから世界のビール、日本のクラフトビールまで、豊富な品揃え。美味しい燻製と休日の昼酒、最高です。
カウンター奥では絶えず燻製が作られていて、いつでも作りたての燻製料理が食べられるのも魅力的。
オーナーの石本さんによると、燻製調理は、煙で食材を燻すと同時に加熱もしていくのですが、その加熱時間や適温は、食材によって違うのはもちろん、その日の気候や温度によっても変わってくるとのこと。できあがりをプロの目で厳しく見極めながら、燻製の時間を変えています。
お料理に使われている燻製調味料も販売中!普通に作ったポテトサラダも「燻製マーケット」の燻製マヨネーズを加えるだけで、お店の味に。
販売している商品の一番人気は「くんたま」。半熟のとろっとした黄身が、燻されてさらにまったり。お酒のおつまみにも、サラダのアクセントにも、この一品があるだけで、いつもの食卓が一気にバージョンアップされちゃいます。
姉妹店「燻製菓子店」の燻製スイーツも見逃せない
なんでも燻製にしてしまう石本さん。さきほどご紹介したバターやマヨネーズ、黒胡椒などの調味料のほかに、チョコレートやクッキーなどのスイーツまで燻製に!燻製菓子だけを揃えたスイーツ店、「燻製菓子店」も同じ山科区内にあります。
本格的に燻製菓子を作り始めたきっかけは、オープン以来の人気メニュー「燻製ナッツの蜂蜜漬け」を食べながら、何気なくチョコレートを食べていたときのこと。口の中で甘ったるいチョコレートとカリッとしたナッツの食感と薫香が混じり合い、なんともいえない幸せな気分になったそう。
クリスマスに向けて、「燻製シュトレーン」の販売も始まります。何を見ても、「これを燻製にしたら?」ということが頭から離れないという石本さん。今後の展開にも目が離せません!
text:小西尋子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。