御徒町から北京へトリップ!アツアツの揚げパンと豆乳でディープな朝食を
「老酒舗(ロウシュホ)」は、北京の大衆酒場を再現したつまみとお酒が楽しめる人気のお店。2018年6月からは揚げパンやお粥、肉まんなど、朝食メニューがスタートしました。まるで中国を旅しているような、本場さながらの雰囲気も魅力なんです!
Summary
朝昼晩、1日中いつでもふらっと立ち寄れる御徒町の“中国食堂”
JR御徒町駅の南口から線路に沿って歩くこと2分。中国語の看板をかかげた雑多な雰囲気のお店を発見したら、そこが「老酒舗」。オープンして1年未満と思えないほど、すっかりガード下になじんでいます。新たにスタートした朝食メニューの提供は平日の7~10時。
昼は豚角煮やビーフンなどのランチが楽しめる食堂として、夜は水餃子や蒸し鶏などの小皿料理で紹興酒や白酒(パイチュウ)をグビッとやれる酒場として営業するお店です。実は女子に人気の「味坊」系列なのでビオワインも常備していますよ。
噛みしめるほどにおいしい!アツアツの揚げパンは豆乳に浸すのが正解
そして今回のお目当てが、中国式の朝食メニュー。こちらは中国全土で食べられている代表的な朝食「揚げパンと豆乳セット」(400円、日替わり漬物付き)です。そこへ「味付け卵(烏龍茶煮」(100円)をプラス。ほかにも追加で頼める単品メニューは30種近くあります。
なんとなく中国の朝食というと鶏粥や水餃子のようなものをイメージしていたので、揚げパンと聞いてびっくりです。
揚げパンは強力粉とふくらし粉などを水でこねた生地で作られていて、中国語で油条(ユゥテオ)と呼ばれています。注文ごとに厨房で揚げているので、今回特別に近くで見せてもらうことに。パン生地をのばして揚げ油に投入すると、見る見るうちにぷく~っと膨らんでいくのがおもしろい!
アツアツの揚げパンはそのまま食べてから、次に温かい豆乳に浸して食べるのが一般的。想像していたよりも歯ごたえがあり、噛みしめるほどに生地の素朴なおいしさが味わえます。
中国では豆腐や干し豆腐など大豆加工食品だけでなく、豆乳もよく飲まれているそう。好みで白砂糖を入れてみるとまろやかな味わいになり、なんだかクロワッサンとカフェオレの組み合わせみたい!?
トッピングを楽しむなら白粥を。発酵白菜入りの肉まんもぜひ!
もう1つの代表的な朝食メニューが「肉まんと白粥セット」(500円、日替わり漬物付き)。お粥は水で炊いたごくシンプルなものなので、追加でトッピングを注文するのがおすすめです。今回は豆腐の発酵食品「腐乳」(50円)を追加。
お粥と肉まんの組み合わせは“ダブル炭水化物”な気がしますが、中国で白粥は主食というよりとろみのあるスープの扱い。だいたい粉ものと汁ものをセットで食べるのだとか。
肉まんも蒸したてを出してくれます。1個250円の単品注文も可。肉だねはキリッとしたしょうゆ味にほのかな発酵の香りがします。これは白菜を発酵させた漬物を加えた、中国の東北地方の作り方だそう。
お粥を食べている途中で「湯葉セロリ」(100円)が気になって、さらに追加。ほかに肉だねが入った焼き餅やのりを浮かべたワンタンスープや水餃子など、どれもおいしそう。普通の中国料理店では味わえない料理が多いうえに値段が安いので、好奇心も手伝って食べ過ぎてしまいます。
現在、朝食メニューは平日のみですが、今後は週末にも広げるべく画策中。「老酒舗」ではスタッフもお客さまにも中国の人が多く、東京にいながら中国旅行気分を満喫できますよ!
Text&Photo:松本いく子
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