飲むと愛が叶う「霊水」?! 初詣で縁結び祈願をするなら「愛染さん」へ
地元では親しみを込めて「愛染(あいぜん)さん」と呼ばれている「愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)」。御本尊として良縁成就・夫婦和合で有名な愛染明王が奉安されており、元旦から1月7日までは特別に御開帳されます。境内には飲むと愛が叶うといわれている「愛染めの霊水」や縁結びの霊木「愛染かつら」もあり、初詣に恋愛成就の願をかけるなら、ここで決まり!
まずは金堂で愛染明王に良縁を祈願!
「愛染堂勝鬘院」は、593年に聖徳太子が四天王寺を創建した際に置いた、日本最初の社会福祉施設・施薬院(せやくいん)として建立。平安時代以降は、金堂に御本尊として愛染明王が奉安され、「愛染堂」と通称されるようになりました。
愛染明王は主に良縁成就・夫婦和合・愛嬌開運の功徳があるといわれ、毎年多くの女性参詣者が縁結び祈願に訪れます。
ここでは愛染明王へのお祈りの仕方をご紹介。紙に書いたお願い事を両手でぴったりと挟み、鼻よりも高く掲げます。愛染真言「ウン・シッチ・ソワカ」を一心に唱えながら、目を閉じてお願いしましょう。
御本尊は秘仏となっており、夏の愛染まつり(6月30日~7月2日)とお正月(1月1日~1月7日)の期間のみ御開帳されます。
赤(女性)と白(男性)の護符がセットになった良縁成就のお守りが人気。交際中の人は一つずつ分けて持ち、まだ理想の相手と出会っていない人は、紅白重ねて持っておくとよいのだとか。
愛を叶えたい人は必見!「愛染めの霊水」と「愛染かつら」
金堂へのお参りを終えたら、境内を散策してみましょう。縁結び祈願に来たなら、忘れずにチェックしておきたいのが「愛染めの霊水」と縁結びの霊木「愛染かつら」。
絶えず流れ出る愛染めの水を飲めば愛嬌を授かり、さらに開運、夫婦和合、良縁成就、安産、出世、商売繁盛まで思いのまま!
藥医門をくぐった右奥にあるのが、川口松太郎の小説『愛染かつら』のモデルにもなった縁結びの霊木「愛染かつら」。樹齢数百年といわれる巨大な桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付き、桂とカズラが一体となったその姿は、まるで仲の良い男女が寄り添っているように見えることから、カップルの縁を取り持ってくれるといわれています。
まだある!「愛染堂勝鬘院」の数ある見どころをご紹介
金堂の後ろにそびえ立つ多宝塔は、1597年に豊臣秀吉が再建した大阪市最古の木造建造物として、国の重要文化財に指定されています。
薬医門のすぐ左にいらっしゃるのが「大力金剛尊」。スポーツや勝負事には特に霊験あらたかな勝利開運・善因善果の仏様です。
また、密かなパワースポットとして人気を集めているのが「腰痛封じの石」。背もたれの突起に背骨のツボを当てながら呼吸をすれば、腰痛封じに効果があるのだそう。
そのほかにもさまざまな功徳が得られる「愛染堂勝鬘院」へは、大阪メトロ「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅5番出口から徒歩で約2~3分とアクセスも良好。ぜひ一度、訪れてみてください。
Text:堀家千晶(TRYOUT)
Photo:佐伯亜由美
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