白でも赤でもない!「オレンジワイン」を恵比寿のおしゃれ酒場で初体験
白、赤、ロゼでもない“第4のワイン”「オレンジワイン」ってご存知ですか?オレンジ色をしていることからその名がついた、自然派ワイン好きのあいだで話題になっているこのワイン。恵比寿にある「夜台所BASE-CHIC(ベーシック)」で、気になるその味を試してきました!
Summary
自然派ワインと創作料理をカウンターで気軽に楽しむ、恵比寿の隠れ家
2018年6月にオープンした「夜台所BASE-CHIC(ベーシック)」は、自然派ワインと和食ベースの創作料理が楽しめるお店。恵比寿駅から広尾方面に10分ほど歩いた路地裏にあります。大きなガラス戸から店内の様子を望めるカジュアルな雰囲気です。
店内はオープンキッチンをコの字に囲むカウンター席がメイン。大判の木製で作られたカウンターは奥行きが広く、ゆったり落ち着けるようさりげなく気配りされています。
キッチンに立つのはオーナーの中山皓創(こうぞう)さん。新宿で経営しているイタリアン「NAKAYAMAYA(なかやまや)」の10周年を機に、和食の経験もいかせる姉妹店として「夜台所BASE-CHIC」を始めました。
中山さんは時間を見つけては、ウワサのおいしいお店や食材の生産地にまで足を運ぶ、食への探求心と好奇心が旺盛な人。豊富に培った経験から作る料理はセンスにあふれています。
例えば「おまかせおばんざい3種盛り」(約2人分・1080円)は、左から時計回りに、韓国のチャンジャをのせたモッツアレラチーズのしょうゆ漬け、揚げなすと牛ほほ肉のみそ煮、たことぶどうのマリネをラインナップ。一見、和食に思えますが世界各国の食材や調理法のエッセンスがたくさん隠れています!
どの料理にも合う!東ヨーロッパ発祥のワインのルーツ「オレンジワイン」
そんな中山さんが「初体験なら、ぜひ飲んでみて」とすすめてくれたお酒が、今回のお目当て「オレンジワイン」(グラス1080円)です。材料は白ワイン、作り方は赤ワインと同じく、ぶどうの皮と種を一緒に漬けるユニークな製法。古くは東ヨーロッパのジョージア(グルジア)が発祥の歴史あるワインなのだそう。
さっそく飲んでみると、ふっくら軽い口当たりのあと複雑な香りが鼻に抜け、意外にパンチのある味!ワインというよりブランデーなどの蒸留酒を軽~くしたような印象。白ワインだと軽いし、赤ワインだと重たすぎる…そんなときにぴったりかも!
実際、オレンジワインの魅力の1つは、和洋中エスニックなど合わせる料理を選ばない懐の広さなんだとか。甘辛いタレで照り焼きにした「牡蠣の豚バラ巻き焼き山椒風味」(1080円)と合わせてみると、牡蠣と豚肉のうまみや山椒のスパイシーな香りを、オレンジワインが見事に包みこんでくれます。
続いてオレンジワインと一緒にいただいたのは「黒酢角煮/BASE-CHIC風」(1188円)。中国しょうゆ、黒酢、日本のしょうゆでこっくり煮こんだ個性的な角煮に、あごだしでのばしたふくよかな味のビシソワーズ(じゃがいものスープ)を添えた1品です。個性的な角煮とオレンジワインの香りが相まって、新しい味わいが生まれるのがおもしろい!
黒糖レモンサワーや京都の番茶ハイ、英国紅茶にもセンスが光る!
「夜台所BASE-CHIC」には、ほかにも女子の心をくすぐるドリンクがたくさん!写真は「自家製黒糖レモンサワー」(702円)。中山さんが手作りした深みとコクのある黒糖シロップを使っていて、ロックでチビチビ飲むのもおいしそう!
「夜台所BASE-CHIC」の営業は深夜0時まで。ときには仕事終わりに、1人でふらっと立ち寄って初体験のオレンジワインでクイッと1杯。そんな風に1日の終わりを過ごすのも素敵ですよ!
Text&Photo:松本いく子
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