老舗パン屋さん直営。「ペリカンカフェ」のカリむちふわっな炭火焼きトースト
浅草・田原町の老舗パン屋さんが経営する「ペリカンカフェ」には、自慢の食パンをおいしく食べるためのメニューが勢ぞろい。数あるなかでも一度は食べておきたいのが、もっともシンプルなバタートースト。なんとカフェなのに食パンを炭火焼きにしているんです!
Summary
昭和17年から続く老舗パン屋さん「パンのペリカン」の直営カフェ
2017年8月にオープンした「ペリカンカフェ」は、平日でも朝から行列ができる人気店です。それもそのはず、この店を経営する「パンのペリカン」は食パンとロールパンの2種類だけを販売している、有名な老舗のパン屋さん。とくに食パンには根強いファンが多く、地元はもとより遠方からも買いにきて、連日“売り切れ”の張り紙が出されるほど。
そんな最高の食パンを「ペリカンカフェ」では自宅では真似できない最高の方法で食べさせてくれます。それが今回お目当ての炭火焼き!キッチンはガラス越しになっているので、焼く様子を見ることができます。高級イタリアンや焼き鳥店にあるような、とてもカフェとは思えない本格的な設備です。
厚さ3cmカリむちふわっの名物トースト。スープに浸せば2度おいしい!
まず食べてほしいのが、炭火焼きのおいしさがいちばんシンプルに味わえる「炭焼きトースト」(単品340円、ドリンク付き600円)です。食パンは9cm角の小ぶりですが厚さはなんと3cm!トーストにはバターとジャムがついています。ジャムはほぼ日替わりで、この日は果肉たっぷりのオレンジジャムでした。
いざ実食!バターを塗り広げトーストをちぎると生地がむっちりしているのが伝わってきます。わくわくしながらほお張ると、外はカリッ、中はふわっとしつつもしっとり。生地はほのかに甘みがあってきめ細やか。自宅のトースターでは絶対にできない焼き加減!
ここでさらに「炭焼きトースト」のおいしさを堪能したいなら、「本日のスープ」(460円~)を注文してみて。この日は「ポルチーニ茸のクリームスープ」(720円)。直径9cmもの大きなマグカップにたっぷり入っています。ちなみに北欧テイストがかわいいカップは英国のロイヤルドルトンのもの。
そのまま飲んでもおいしいスープですが「炭焼きトースト」をどっぷり浸して食べるのが、正式な食べ方といっても過言ではありません。「ペリカンカフェ」のメニューは食パンをおいしくいただくために存在しているので、気兼ねは不要!
正直、カフェで出されるスープってサイドメニューでしょと侮っていました…。スープをたっぷり含んだトーストのおいしさに、ズキュンと胸を打たれて速攻でノックアウト。聞けば「ペリカンカフェ」のシェフはフレンチ出身だそう。なるほどレストラン級のクオリティ。これは軽食ではなく立派なブランチです。
ふっくら炊いたあんこもシェフの手作り。下町らしい「小豆トースト」
浅草散策の途中に立ち寄るなら、こちらのおやつメニュー「小豆トースト」(520円)はいかが?焼きたての炭焼きトーストに、ホイップバターと熱々のあんこがたっぷりのっています。あんこはシェフが手作りしていて甘さと塩気が絶妙。ふっくらした炊き上がりは市販のあんこでは出せない極上のおいしさですよ!
そして、訪れたこの日最新情報をキャッチ!トーストに添えられているジャムが2018年12月から販売スタートしました。オレンジ、チェリー、アプリコット、いちごの全4種類(小330円、大1240円)。
これらのジャムは、なんとペリカンカフェが直接イタリアへ出向いてフルーツ農家と契約してきた希少なこだわりアイテム。無添加でどれも驚くほどフレッシュなので、出会えたら即買いです。
常に食パンのおいしい食べ方を追及している「ペリカンカフェ」。毎日シェフが考案する「本日のサンドイッチ」や「本日のトースト」「本日のスープ」は公式サイトやSNSにアップされています。ほかにもお店に行った人だけが出会える黒板メニューもあるので、ぜひ行ってみてください!
Text&Photo:松本いく子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。