どーんとのった玉子焼き×鰻にクギヅケ!一度は食べたい「きんし丼」

どーんとのった玉子焼き×鰻にクギヅケ!一度は食べたい「きんし丼」

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京都から滋賀・大津へと抜ける東海道沿いにある、明治5年創業の歴史ある鰻料理専門店「逢坂山かねよ」。山から流れる谷水で身を引き締めた抜群の鰻と、卵3つ分の玉子焼きが乗った名物「きんし丼」を食べに、少しリッチなグルメ旅に出かけませんか?

Summary

滋賀と京都の境にある「逢坂山かねよ」

京阪・京津線の大谷駅を降りて、1号線沿いを東に歩くと「日本一うなぎ・鰻 かねよ」の大きな看板が見えてきます。かわいらしい“うなぎ注意”の看板に導かれながら、「逢坂山かねよ本店」へ。

立派な800坪のお庭には、山の谷水が流れ込み、春には桜、秋には紅葉で色づきます。広いお庭を散策すれば、百人一首の句にも詠まれた“さねかずら”の赤い実(秋から冬にかけて)や、馬車や牛車で逢坂山を越えていた時代に峠道に敷き詰められていた“車石”の現物などもあります。

庭園内には大小の棟があり、それぞれが個室として利用されています。写真は40名ほど入る宴会場。

山からの谷水が滝になり、注ぎ込まれてきます。この清らかに澄んだ水で、一定期間鰻を生かすと、身がほどよく締まり、より一層味がよくなるのだとか。

食品衛生管理としては、もっとも厳しい国際基準を取得し、徹底した管理をされている鰻。鰻専門店でこの基準を取得したのは「逢坂山かねよ」が初とのこと。

“日本一”の鰻を焼く職人技を覗き見!

「逢坂山かねよ」では、腹をさわって、ちょうどよい締まり具合になった鰻を生きたまま捌き、一匹まるごと串を打ちます。皮と身の間の余分な脂を落としながら、薄くのばしたタレを何度も豪快にかけては、裏表をまんべんなく火にかけます。

薄く伸ばしたタレでうるおいを与えながら火を通すことで、美しい焦げ目が付き、皮目はさくっと、身はふっくらと焼き上がります。

板場では、同時進行で“きんし玉子”が作られます。錦糸卵(きんしたまご)といえば、ちらし寿司などにのっている、薄焼き卵を細切りにしたものがお馴染みですが、「逢坂山かねよ」のきんし卵の見た目は、玉子焼き。

昔、お腹を空かせたお客さんに、あまりにも急かされたために、細切りにせずにそのまま巻いて出したところ、「こちらのほうがいい!」と予想外の大好評。それがいつしか「逢坂山かねよ」の看板メニュー、きんし丼になったそうです。

感動の「きんし丼」体験!

料理が運ばれてくる間に、塩漬けの桜に白湯を注いで花を開かせる「桜湯」のサービスがあります。美しい景色を見ながらほっこり。

鯉さしみ 1080円
鯉さしみ 1080円

「逢坂山かねよ」のもうひとつの名物、「鯉さしみ」をいただきながら、「きんし丼」を待ちます。鯉の刺身というと、一般的には湯洗いして氷水でしめる“あらい”を思い浮かべますが、こちらは、捌いたままをお刺身に。淡白な上品な身のコリっとした歯ごたえが酢味噌にマッチ。

上きんし丼 2592円(税込)
上きんし丼 2592円(税込)

おまちかねの「きんし丼」!ぷっくり大きなきんし玉子がドンっとのった豪快なビジュアル。鰻は全体がまんべんなくふっくらと柔らかく、きんし玉子はほどよくジューシーでタレのしみこんだご飯との相性抜群。ボリュームがありますが、あっというまに完食!

1人前の「きんし丼」には卵3つを使用しているそう。ちなみに、「上きんし丼」と「きんし丼」の差は、鰻の量だそうで、どのメニューを頼んでも、鰻のクオリティは同じです。

帰り際にはおみやげを。鰻の骨を揚げたカルシウムたっぷりの骨せんべい「うなかる」(378円、税込)や、煮込んだ鰻の瓶詰め「うなしぐれ」(2052 円、税込)などがおすすめです。

ロケーションも美しい「逢坂山かねよ」は、大人のデートにもぴったり。駐車場も台数多めなので、ドライブを兼ねたグルメデートにいかがでしょうか。

■逢坂山 かねよ レストラン部
住所:滋賀県大津市大谷町23-15
営業時間:11~20時30分(20時LO)
TEL:077-522-6151
定休日:火曜(月1回不定休あり)
アクセス:京阪電車京津線「大谷駅」から徒歩5分

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Photo:中野貴裕
text:小西尋子


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