奈良「室生寺」の見どころは?お寺ガール必見の美仏&美建築が目白押し!御朱印もお忘れなく

奈良「室生寺」の見どころは?お寺ガール必見の美仏&美建築が目白押し!御朱印もお忘れなく

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奈良有数の名刹のひとつ「室生寺」は、奈良時代に創建された由緒あるお寺。宇陀の自然豊かな山の中に広がる境内には、美麗な国宝・五重塔をはじめ、たおやかなたたずまいの平安期の仏像など、貴重な文化財がたくさん。古くから女性の信仰も篤く、「女人高野(にょにんこうや)」の名でも親しまれてきました。今も多くの人々に愛されるその秘密や見所をたっぷりご紹介します!

Summary

古の女性が愛した名刹、室生寺

室生寺は、真言宗室生寺派の大本山。奈良県北東部、奥深い山と渓谷に囲まれた宇陀・室生エリアにあります。奈良市内からは車で1時間ほど。おみやげ店や旅館が並ぶ門前町を抜け、朱塗りの太鼓橋を越えると山門へ到着です。

こちらは堂々たる姿の仁王門。赤色と青色の金剛力士像に守られています。石碑に「女人高野(にょにんこうや)」と記されているのは、高野山の金剛峯寺が女人禁制であったのに対し、室生寺では早くから女性の参拝を認めていたためだとか。

仁王門を通る前に、御朱印をいただくのをお忘れなく。室生寺ではこちらを含めて3箇所で御朱印が授与されており、場所によって内容も異なるそう。一覧表もあるので、選ぶ際の参考にしましょう。

オリジナル御朱印帳のデザインにも注目を♪仏像の光背や春の名物・シャクナゲも描かれていて華やかです。

山の斜面に沿うように広がる境内で、ほれぼれと見とれてしまうのが国宝・五重塔。高さ16mと小ぶりで、森の中にそっとたたずむ優美な姿は「日本一小さく、美しい五重塔」として知られています。奈良時代に建てられて以来、一度も焼失していないというのも驚きです。

心を癒す、美しき御仏たち

周囲の自然と調和する建物に加え、室生寺は国宝3体を含む美仏の数々でも知られています。平安時代に建てられた「金堂」はまさにその宝庫です。

堂内には国宝「釈迦如来立像」を中心に、希少な平安時代の仏像がずらりと並び壮観です。左隣も国宝で「十一面観音菩薩立像」。光背(背後の装飾)の華麗な筆致の板絵にもうっとり。気品が漂います。

愛くるしいポーズやお顔で、仏像を守護する小さな「十二神将(じゅうにしんしょう)像」も見逃せません!12の方角を守る像がずらりと並び、よく見ると頭に十二支の動物をつけているんです。

中央の像の頭上にはトリ、右の像にはサルが。ぜひじっくり本物を拝んでみてください。表情はみな個性的!ちょっぴり人間らしさも感じる愛おしい仏像たちです。

なお、金堂で写真のような諸仏の並びを参拝できるのは2019年5月末まで。現在、山内に「寶物殿(ほうもつでん)」が建設されており、国宝「十一面観音菩薩立像」と重要文化財「地蔵菩薩像」、「十二神将像」の一部が寶物殿に収蔵される予定です。

天空のお堂、「奥の院」まで足をのばして

参拝の最後に訪ねたいのが、五重塔のさらに奥、720もの長い石段を登りきった先に建つ「奥の院」。こちらでは、真言宗の開祖 弘法大師が祀られています。石段の途中には、岩と一体化したような巨大な樹木もあり、悠久の歴史を感じるはず。

お堂からの見晴らしも最高!たっぷり深呼吸をして、しばし休憩をして疲れを癒すのもおすすめですよ。

初夏や夏の緑の美しさもさることながら、春には約3000株のシャクナゲが境内を彩り、秋の紅葉シーズンには夜間ライトアップも開催。近くにあるもうひとつの名刹「長谷寺」と室生寺を結ぶ臨時バスも紅葉シーズンには運行します。忙しい日常を忘れて、自然あふれる境内を巡るひとときは最高のリフレッシュタイム。ぜひ、訪ねてみてください。

※2020年春に寶物殿が開館予定。金堂の十一面観音菩薩立像、地蔵菩薩立像、十二神将像(数体)、弥勒堂の釈迦如来坐像が収蔵される。

text:ヤマグチノリコ
photo:マツダナオキ

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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