広島の「お好み村」って知ってる?ソースの香りが漂うお好み焼のテーマパークです
広島のご当地グルメといえば、やっぱりお好み焼きははずせません。約800ものお好み焼店がひしめく広島市内で、お好み焼ビギナーにおすすめしたいのが人気観光スポット「お好み村」。のれんや鉄板カウンターなどまるで屋台で食べているような臨場感が楽しめるお好み焼ビルをご紹介します。
Summary
What’s お好み村?ルーツは戦後にできた屋台村
繁華街の中心部にあるお好み村。ビルの2~4階に老舗から話題店まで約24のお好み焼の店が集まる、広島ならではの施設です。昼夜通し営業の店が多く、昼遅めでも夜遅めでもお好み焼が味わえます。
お好み村の誕生は戦後、昭和25年(1950)ごろ。市の中心部にある新天地広場に約50軒のお好み焼屋台が集まったのがはじまり。昭和38年(1963)、数軒が現在の場所に移転し、1992年に現在のビルになりました。
1フロアに何軒ものお好み焼店がズラリと並び、店の仕切りは壁一枚だけ。ジュージューと焼ける音や立ちこめるソースの香り、カウンター越しの楽しい会話など、活気と臨場感にあふれる光景は、屋台村当時の面影を感じることができます。
お好み村はふっくら食感の昔ながらのお好み焼を提供する店が多く、スタンダードなそば肉玉は810円で統一。全店ミツワソースを使用し、味を競い合っています。特におすすめの3店はこちら。
オススメ① 気さくな女性店主が出迎えてくれる「お好み村 桃太郎」
2階にある「お好み村 桃太郎」は、女性2人で切り盛りし、アットホームな雰囲気。屋台村時代の鉄板を今でも大切に使い、創業時から変わらない味を守り続けています。
お好み村はほぼ全席鉄板カウンターなので、焼く様子を目の前で見られます。スピーディーで無駄のない、圧巻のコテ捌きは必見!鉄板から直に食べられるのもポイントです。
1番人気はそば・豚肉・玉子810円。できたてほやほやのお好み焼は格別!キャベツの甘みたっぷりでヘルシーながらも、隠し味のとろろ昆布が深みのある味わいに仕上げています。紅ショウガをトッピングして食べるのもおすすめ。
11~21時、定休日:月曜
オススメ② 屋台村時代から続く村イチの古参店「新ちゃん」
同じく2階の「新ちゃん」は屋台村時代から約60年続く老舗で、ふっくらと厚みのある昔ながらのお好み焼を提供しています。キャベツともやしがたっぷり入ってボリューム満点。ガッツリ食べたい人は特におすすめです。
開店当時から現役の店主・河口さん。この道約60年の大ベテラン。今も厨房に立ち、熟練の腕をふるっています。河口さんは18時以降に出勤していることが多いので、夜を狙って行ってみると屋台村時代の貴重な話を聞けるかもしれませんよ。
11~22時、定休日:月曜
オススメ③ ワイワイ居酒屋感覚で楽しめる人気店「大丸堂」
4階にある「大丸堂」は、中華を中心に約50種類の多彩な鉄板焼メニューが揃う居酒屋系お好み焼店。深夜2時(日曜、祝日は~24時)までと遅くまで営業しているので使い勝手も抜群。陽気な店主・大野さんとのトークも魅力です。
コショウでしっかりと味付けした生地、やや辛めのソース、多めにふりかけた青のりとゴマなど、ビールに合う濃いめの味付け。お酒とお好み焼を楽しみたい人はぜひ。
11時30分~午前2時(日曜、祝日は~24時)、定休日:無休
ほかにも魚介系メニューが豊富な店など個性豊かなお店がいっぱい。縁日ムードが漂うお好み村で、本場のお好み焼を味わってみてください。
text:epron OKADA
photo:松本朋也
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