横浜・高田のたぬきさんケーキがレトロかわいい!バタークリーム香る昭和の洋菓子が復刻
全国の洋菓子店で作られている昭和生まれの“たぬきケーキ”が、じわじわキテます!今回ご紹介する“高田のたぬきさんケーキ”は、四半世紀前に横浜・港北区の高田で誕生したもの。一時は製造を中止したものの、常連さんの声で復活した昭和レトロ満載のキュートなケーキなんです!
同じ表情はひとつとなし!さまざまな顔のタヌキに注目
高田の街がのどかだったひと昔前、タヌキがよく出没したそうで、そのタヌキを模して作ったのがこの“高田のたぬきさんケーキ”なんです。一時は販売を止めていたものの、常連客からの根強いオファーにより、25年ぶりに復活させたのだとか。
全国にあるたぬきケーキの中でも“高田のたぬきさん”は、鼻が高くて美形タヌキさん。シュッとした鼻筋に惚れ惚れします!
よく見るとタヌキの表情はさまざま。つぶらな瞳のタヌキや寄り目をしておちゃらけているモノだったり、はたまた目を大きく見開いて驚いた顔をしていたり…。
実はこれ、タヌキ一つひとつに個性を持たせるために、あえて表情を変えて作っているそうなんです。だから同じ顔のタヌキはひとつもないのだとか。
正面だけでなく、後ろ姿もとてもキュート!ピーンと立った耳は、スライスアーモンドのチョコレートがけです。
特に注目すべきは、幅広の尻尾。リアルに尻尾まで再現しているたぬきケーキは、結構珍しいようです。
見てよし、食べてよし!クセになる絶品たぬきケーキ
フォークを向けると…、途端に寂し気な表情に見えてくるから不思議(どの角度から眺めてもこちらを見ている気がする…)。「食べちゃうの?」という心の声が聞こえたような気がして、一瞬ひるみがちですが、いざ実食です!
初期のバージョンでは、バタークリームだけのスポンジカップケーキだったものを、今回のリバイバルで、シフォンケーキ生地を採用し、バタークリームだけでなく生チョコクリームも加えたそうです。
濃厚なバタークリームと香ばしいアーモンド、さらに生チョコクリームが口の中で一体化して本当においしい!シフォンケーキ生地がとても軽くてペロリと完食できますよ。
チョコレートが溶けやすい夏場は、少し凍らせてから食べるのもおすすめです!
タヌキだけじゃない!魅力的なケーキが目白押し
お店までは、横浜市営地下鉄グリーンライン東山田駅から歩いて約12分。お隣の高田駅との中間点に位置します。店内では、ケーキのほかに、マドレーヌなどの手作り焼き菓子を15種類ほど販売。
ショーケースに並ぶプチガトーは、常時約20種。中でも人気なのが、黄色い三角の山が特徴のモンブランです。使用しているのはマロンペーストではなく、日本人に馴染み深い“栗の甘露煮”をペースト状にしたもの。ふんわりとしたスポンジの上には、栗をはじめ生クリームやカスタードクリームがたっぷりで美味。
ショコラティエでもあるオーナーパティシエの作る、チョコレートを使ったケーキも見逃せません。
デコレーションケーキにも定評のある「ヴァムン洋菓子店」。ちょっと変わった斬新なケーキを見つけました!なんと、和牛サーロイン!肉の塊に見間違いそうですが、れっきとしたスイーツです。
脂身に見立てた外枠に使っているのは、きめ細かなスポンジ。リアルな肉の切り身部分は、ホワイトチョコレートで再現しています。こんなに肉感満載ですが、中身はイチゴたっぷりのショートケーキです!隠れ人気のこちらの和牛サーロインケーキは、主に通販限定とのこと。気になる人は一度お店に問い合わせを!
地元・高田の洋菓子ファンから根強い支持を集めてきた「たぬきケーキ」。人気ゆえ、ときには午前中で売り切れることもあるそうです。取り置きも可能なので、訪問前日または訪問日の開店直後に電話でケーキの確保をお願いしてみてください。
■ヴァムン洋菓子店
住所:神奈川県横浜市港北区高田西1-14-11
TEL:045-592-3784
営業時間:9~20時
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
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