オープンは週に1日だけ。宝探し気分で選ぶ、季節のパン&焼菓子
神戸・阪神間は、洋菓子&ベーカリーの激戦区。そんなエリアに、パンも焼き菓子も、両方を主役にしたお店「BAKER(ベイカー)」が、2018年5月にオープンしました。
お店は芦屋のビルの一角に
阪神電車打出駅から、芦屋浜に向かって歩いて約10分のところに「BAKER」はあります。ビルの1階、お店が並ぶ一角に、ひっそりとした佇まいです。
元製麺所だった空間をそのまま使っている店は、シンプルだけれどどこか外国の厨房みたいな雰囲気。
店を切り盛りしているのは、中尾雅子さん。元町にあったショップ&カフェの立ち上げから携わってきた中尾さんが、結婚、出産を機に独立されました。
“焼き”にこだわるラインナップは約15種
もともとは自家製天然酵母のパン作りからスタートした中尾さん。「新婚旅行で訪れたポートランドでは、パン職人や菓子職人は、ブーランジェリエでもパティシエでもなく、“ベイカー”と名乗っているが多く、それが衝撃的でした…」とのこと。
そして、パンと焼き菓子の間に垣根がないことに共感し、自身も大好きなお菓子とパンを主軸にお店を展開しているそうです。
休日には旦那さんのサポートも受けつつ、“焼き”にこだわるアイテム約15種を販売しています。
どれも体にやさしい素材を使っています
これまでも国産のものにこだわってパンを焼いていた中尾さんですが、お子さんが生まれてから、「小さなお子様にも安心して食べてもらいたい」という気持ちがより強くなったそうです。
神戸を中心とした農家さんから届いた野菜や果物を使ったマフィンやタルティーヌ、サンドイッチのほか、「とうふ屋原商店」の木綿豆腐を使用した「豆腐ドーナツ」など、種類によっては卵・バターを使わず、アレルギーをもつ子どもにも食べてもらえるように工夫をしています。
どの商品も、鹿児島・喜界島の砂糖を使っています。甘さは控えめで、果物の甘みや、噛むほどに感じられる小麦の風味を大切にした素朴な味わい。
こちらのクロックムッシュは、神戸「東遊園地」で毎週土曜朝に開催しているファーマーズマーケットで出会った農家さんの季節野菜を使用しています。
安心素材にこだわって作る、体にやさしいパンと焼き菓子には母の愛情がギュッと詰まっています。大人も子どもも、食べたらほっこり幸せな気分になるはず!
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Text:いなだみほ