「本のあるカフェ ホコト」【カフェグラマ―きょん。の、あのカフェこの席17】
長年愛されたキャンドルショップが、ブックカフェとしての道を歩み始めたのは2018年5月のこと。本、珈琲、そしてトースト。三つのワードからそれぞれの頭文字を取り、それがそのまま店名となった「本のあるカフェ ホコト」さんを、今回はご紹介いたします。
バラエティに富んだ、ジャンル問わずの書籍と共に
小説やエッセイをはじめ、ずらりと書棚に並ぶ本の数はおよそ800冊。
見ているだけで癒される一冊や、「こんな本もあるの!」とびっくりしてしまうような一冊までバラエティ豊富。
本は季節などによって不定期で入れ替わるため、行くたびに新しい出会いが待っています。
読書時間をより豊かにするカフェメニュー
宝塚にある「パンネル」さんの角食を使用した、一度に二度味わえる、「ホコト」さんオリジナルトースト。
一面には爽やかな酸味際立つレモンバターを、もう一面にはペーストした円やかクリームチーズの上に香ばしいミックスナッツを。交互にいただくもよし、少し贅沢をして一緒に味わってみるもよし。
とかなんとか味わいにすっかり集中してしまっていたら、本を読むという行動を完全にストップしてしまっていたことに、食べ終えた途端気が付きました。
本を読みながら食べるおやつとは、贅の極みである。
と誰かが言っていたわけでは決してないけれど、1ページめくるごとに一口、なんて最高じゃないですか…!
つまりこのチーズケーキは、読書そのものをより楽しむ上では欠かすことができない大切なパートナーであると認識しております。
連載第8回目でご紹介した「北摂焙煎所」さんの豆をメインに使用した珈琲は、ハンドドリップもしくはフレンチプレス(600円)で淹れていただくことが可能。
読書だけでなく、仕事や勉強もウェルカムなこの場所には欠かせない一杯です。
また、ドリンクをオーダーすると、先述のトーストにも現れてくれた、西宮市にあるカシュー専門店「豆仁」さんのカシューナッツもsetに。
座りたいあの席
座ったままにして本に手が届くこちらの席。
その場から動かなくとも全てが完結してしまうという、自分のような横着者にはたまらない場所なのです。
しかしながら、本を読みつつ、時折駆け抜けていく電車の音に耳を傾けてしまうと、うとうとモードへの突入は不可避。
ここを訪れる人の中には、そのまま夢の世界へ旅立つ方もいるとのこと。
そんな自分もまた、「ついうとうと…」状態から、「つい眠っちゃいました…」状態になるまで、数分あればたどり着ける不思議な自信があります。
ここはそんな温もりに満ちたホっコりトできる場所なのです。
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