神戸「元町ケーキ」の、人気スイーツ“ざくろ”って知ってる?
神戸を代表するパティスリー「ママのえらんだ元町ケーキ」は、地元の人なら誰もが知っている洋菓子店。ロングセラーの看板商品「ざくろ」は、そのネーミングとルックスが印象的。手土産にもぴったりの、このお菓子を紹介します。
神戸を代表するケーキ屋さん「ママのえらんだ元町ケーキ」
JR・阪神電車元町駅西口から、西へ。元町商店街を散策しながら、歩くこと徒歩約10分。「ママのえらんだ元町ケーキ」は5丁目、商店街の南側にあります。
このお店は、創業1946年、現在は3代目の大西達也さんが切り盛りする老舗です。初代は、大陸から帰ってきて、和菓子屋での勤務などを経験した後に開業。当時は、作ったお菓子をのせたリヤカーを引いて販売していたというエピソードも残っているそう。
シェフの大西達也さんは、2001年西日本洋菓子コンテスト金賞をはじめ、2006年内海杯技術コンクール 飴のピエスモンテ部門優勝など、名だたるコンクールで受賞歴をもつ実力派パティシエです。
ゆったりとした店内には、生菓子が並ぶショーケースのほか、おみやげにもぴったりな焼き菓子のコーナーも。
また、白を基調にしたイートインスペースも設けられています。セルフサービスで、コーヒー、紅茶(各200円~)などのドリンクもいただけます。
看板メニューの「ざくろ」って?
店名には「ママのえらんだ」というキャッチフレーズが付いていますが、そのフレーズの通り、お母さんが子ども達に安心して食べさせたい、そんなお菓子作りを目指しているのが大西シェフです。
材料はもちろん、価格帯も家族で食べることを考えてリーズナブルに設定。お財布にもうれしく、おいしいお菓子が揃います。
そんな「元町ケーキ」の看板商品が「ざくろ」。ショーケースの2段目には「ざくろ」がずらり!その人気ぶりが伺えます。
黄色いスポンジの割れ目から、顔をのぞかせる生クリームと大きなフレッシュイチゴ、パウダーシュガーで薄化粧をしています。このお菓子は、創業当時からほとんど製法を変えることなく作られ続けている超ロングセラー。
大きな型で焼いたスポンジ生地を小さな四角にカットして、その生地の裏側にナイフで切り込みを入れ、くるりとひっくり返し、そこに生クリームを絞ってイチゴをトッピング。
ふわっと軽いスポンジ、脂肪分の違う3種をブレンドして作る生クリーム、季節のイチゴ、といたってシンプルな素材の組み合わせながら、イチゴショートケーキともまた違った食感と味わい。そして、なによりこのルックスが唯一無二。3世代、4世代と愛されているケーキなのです。
ほかにもかわいいケーキがいっぱい
「ざくろ」のほかにも、「元町ケーキ」にはノスタルジックでかわいいケーキがたくさんあります。
写真の「シューパフェ」は、昔ながらのお客様からよく注文が入っていたので、リクエストにこたえて3年前に復活した商品。
ほんのり塩味が効いたシュー生地に、生クリームをブレンドしたカスタードクリームと生クリームをたっぷり絞っています。甘さを抑えたクリームとサクッと軽い生地が好相性。
また「レアチーズケーキ」は、キリのクリームチーズをエアリーなムースに仕立て、レモンカードのほどよい酸味をアクセントにした一品。
オフホワイト1色のデザインが、シンプルで素敵です!
昔ながらのケーキとはいえ、より良くするための作り方の工夫は怠らない大西シェフの味を楽しみに、「元町ケーキ」を訪れてみませんか。
text:いなだみほ
photo:坂上正治
●価格は2019年1月現在の価格です。2019年3月以降、価格変更予定です。ご了承ください。
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