贅沢な空間をひとり占め。「奈良公園」に行くなら早起きがマスト!
「東大寺」や「春日大社」などの世界遺産が隣接する「奈良公園」一帯は、国内外からの観光客でいつも賑わっています!日中は平日でも観光客が多い、人気のスポットです。そんな「奈良公園」の景色をひとり占めできるのが、実は早朝の時間帯。鹿以外誰もいない、神秘的にも思えるその光景は、早起きしてでも見る価値アリです!
狙い目は7時台!鹿しかいない空間を散策
朝もやに包まれる早朝。「東大寺・南大門」の東側に広がる「春日野園地」にあるのは鹿の姿だけ。都心部とは思えない落ち着いた雰囲気です。
この2~3時間後には、鹿にエサをあげる観光客でいっぱいになるとは思えません!
「三社池」のほとりをお散歩する鹿をパシャリ。この時間なら鹿とのツーショットも撮り放題です。
こんな景色をひとり占めしたいなら、旅行者が集まり始める7時30分~8時より前に訪れるのがおすすめ。
朝日とマイナスイオンをたっぷり浴びながら、ひょっこり現れる鹿と一緒に早朝散歩。心が洗われるようなひと時を過ごせます。
まだまだ眠そう…。寝起きのかわいい鹿に遭遇
1200頭以上いるともいわれる「奈良公園」周辺の鹿。昼間は鹿せんべいを食べたり、お散歩したりしていますが、夜はどうしているんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
早朝の「奈良公園」では、大きな木の根元で10~20頭の鹿の群れに遭遇!夜は人気のない静かな茂みや、木の根元などに集まって眠るのだそうです。
肌寒い朝、丸まって暖を取っているような姿がかわいらしいですね。こんな光景も、日中はまず目にすることがありません。
静寂に包まれる名所も必見!
「奈良公園」には、朝の静寂のなかでじっくりと眺めたい絶景スポットがまだまだあります。南大門を南に下ったところにある池に浮かぶ、木造檜皮葺の休憩所「浮見堂」もそのひとつ。
八角堂形式の東屋が水面に映る姿は美しく、特に早朝は池から立ち上る霧に包まれて幻想的な雰囲気に。季節によっては桜やサルスベリとの共演も見られます。人の少ない早朝なら、堂内で気兼ねなくゆっくり過ごせますね。
こちらは「奈良八景」のひとつにも数えられる「猿沢池」。池越しに「興福寺」の五重塔を望む有数のビューポイントです。
有名な観光地も、早朝の澄んだ空気のなかで見ると、いつもとは違った表情に。心洗われる、奈良の朝散歩に出かけてみませんか?
text:堀家千晶(TRYOUT)
photo:佐伯亜由美
- 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。