大阪の路地裏に立つ、ソーセージ&生ハム専門バルでちょい飲み
おしゃれな飲み屋さんも多く、週末のみならず、夜ごと地元の人たちで賑わう大阪・福島。そこでバルスタイルを広めた、立役者的存在のお店「ポルチーニ」が約5年かけて形づくった自家製加工肉の専門店バル「炭火焼酒場 Salumeria PORCINI(サルメチアポルチーニ)」をご紹介。今まで食べていたものとはまったく違う、新しいおいしさの加工肉に驚くこと間違いなしです。
大阪・福島の通称“ポルチーニ通り”の新鋭店
JR大阪駅から大阪環状線でひと駅の福島駅。この界隈はおいしい料理が格安で味わえる、個人店主による夜の飲食店が集まることで知られています。そんな街の牽引役であり、バルを福島に広めた「ポルチーニ」が2018年4月、系列の4店が点在する通称「ポルチーニ通り」に自家製の加工肉を扱うバルをオープンさせました。
お店の特徴は、ほぼ国産の厳選食材を用いて、ソーセージや生ハムなどの加工肉を自ら作っていること。精肉店とは違う「サルメリア」とよばれ、関西でもまだ珍しい形態です。
まずは自家製ソーセージ「サルシッチャ」を
看板メニューは「とびあがるほどおいしい炭火サルシッチャ」690円。羊の腸に長期飼育された豚肉とその脂が絶妙の配合で入っていて、まるで肉の塊を味わっているみたいにジューシーなおいしさです。
サルシッチャは注文後にフライパンで焼いた後、炭火でさらにこんがり焼き上げます。そのひと手間でさらに香ばしくなります。
香りにうっとりする生ハムもマストオーダー!
生ハムとサラミの盛り合わせ690円も必食メニューです。生ハムは10カ月、サラミは3カ月間熟成させ、香りも味わいも絶妙なものを提供してくれます。
このボリュームで690円という値段設定にも驚きです。
生ハムのおいしさの秘訣の一つは、注文後に職人が薄くスライスすること。生ハムは薄ければ薄いほど、おいしく感じるのだそう。
見て下さい、この繊細さ。そして食べる前に、ぜひ香りも味わって。どこかパンの酵母のような、ふくよかないい香りがします。食べてみると、そのやわらかさとまろやかで濃い旨みにびっくり。こんな生ハム、なかなか出合えませんよ。
こちらもぜひオーダーして欲しい、カマンベーコン690円。カマンベールチーズと同じ、白カビの菌を付けて3カ月発酵させたもので、実に珍しい。国産の豚バラを使い、肉感が味わえつつも肉汁たっぷり、しかもサラサラしているという驚きの逸品です。
地元っ子に混じって、大阪の夜を楽しもう♪
平日でもご覧の通りのにぎやかさ!「あのポルチーニの新店」と注目度も高く、地元のグルメ通が早速集まっています。店内はカウンター14席がメインで、奥にはテーブル席が8つ。グラスワインは約8種が600円~、ボトルは3000円からあるので、おすすめのワインを聞いて自家製加工肉とのマリア―ジュを楽しんでみて下さい。
右が店長の高杉さん。大手企業で加工肉の講習を行う社長のスピリットがスタッフに行き渡り、キビキビとした接客も好評です。その社長が独学で5年かけてたどり着いたという、ここでしか味わえない加工肉をぜひ味わってみてください。
■炭火焼酒場 Salumeria PORCINI
大阪府大阪市福島区福島5-11-3
06‐6110-5690
15~23時LO
火曜、第1・3水曜休
text:こばやしみもざ
photo:ナリタナオシゲ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。