大人が知ってる本当にいいお店。大阪・谷町の路地裏にひっそり佇む日本茶カフェ&バー
トレンドに敏感な若者の間で、密かに注目を集める大阪・谷町エリア。古い町屋が今なお残る昔ながらの街並みに、おしゃれなカフェや雑貨店が点在しています。そんな谷町の路地裏でひっそり営む日本茶カフェ&バー「結音茶舗(ゆいおんちゃほ)」に、るるぶ&more.編集部がお邪魔してきました。
築110年以上の古民家をリノベーションした日本茶専門店
大阪・谷町の路地裏に構える「結音茶舗」は、築110年を超える古民家をリノベーションしたカフェ&バー。味わい深い雑貨や骨董品が散りばめられたノスタルジックな空間で、ほうじ茶で炊きあげたおいなりランチや、お茶を使ったおいしいお酒が楽しめます。
2016年に本町から谷町へ移転してきました。日中は日本茶を使ったメニューを提供するカフェ、夜はお酒が楽しめるバーとして営業しています。※18時~は要別途チャージ代300円
カウンターやテーブルのほか、奥にはゆったりとくつろげるソファ席を設置。店内には店主が骨董市で集めたレトロな雑貨や家具がふんだんに並び、まるで昭和の世界にタイムスリップしたような気分が味わえます。
ほうじ茶が香る絶品ランチやお茶を使ったお酒を堪能
写真はシャキシャキの小松菜とツーンと辛い山芋ワサビ、シンプルな抹茶塩がそれぞれのった3種類のおいなりに、野菜たっぷりのおばんざいやすまし汁が付いたランチ限定メニュー。
おいなりはごはんや油揚げをほうじ茶で炊き込み、オーダーが入ってから一つひとつ丁寧に包んでいるそう。ひと口食べるとお茶の上品な香りが漂い、甘く仕上げた油揚げとそれぞれの具材の相性も抜群。おいなりはテイクアウトもOKです。
宇治茶を使った上品な味わいの日本茶カクテル。店主自らその年のお茶を見極め、一番おいしいと思うものを使用しています。
一煎目はお茶のみを、2煎目に梅酒などのリキュールを加えて嗜むのがおすすめです。豊かな茶葉の香りとすっきりとした味わいが楽しめます。出がらしの茶葉に醤油を垂らし、おつまみとして一緒に食べるのがおすすめ。手作りの琥珀糖も付いて大満足。
ほうじ茶をベースに芳醇な香りのラム酒やシナモン入りのミルクを加え、黒みつで濃厚な甘みをプラス。温めることで香りや味がさらに際立ち、身体の芯からポカポカに。
道具や家具をふんだんに使ったノスタルジックな空間
大きな棚にずらりと並んだ書籍は、常連さんや知り合いから譲り受けたものも多く、マンガから実用書まで幅広く揃います。
どこか懐かしいデザインのグラスは、真っ赤な花が可愛いアクセントに。気に入ったグラスや茶器があれば、それを使ってドリンクを作ってくれるそう。
DJとしても活動する音楽好きの店主が集めたレコードも、多彩にラインナップ。80~90年代のアーティストが満載で、見ているだけで懐かしい気分に。
昔ながらの暮らしには欠かせない火鉢も設置。冬場は火鉢で暖を取りながら、友人や大切な人と語らおう。
住宅街の一角にひっそり佇むノスタルジックな世界。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
Text:六車優花(TRYOUT)
Photo:中村光明(TRYOUT)
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