おでかけ
2019.02.01
神保町「マンガアートホテル」に潜入！夜活におすすめの”漫泊”体験とは？
書店が立ち並び、出版社も多く集まる本の街、東京・神保町にオープンした「MANGA ART HOTEL,TOKYO（マンガ アート ホテル トーキョー）」。よくあるカプセルホテルとも、マンガ喫茶とも違うこのホテルは、マンガとの新しい出会いと、心地よい没頭感を演出してくれます。デジタルデバイスから距離を置いて、ただひたすら紙のマンガの世界に浸る“漫泊”は、東京在住者にこそおすすめしたい夜活のひとつになりそうです。
マンガアートホテル自慢の選びぬかれた5000冊
ビルの4・5階にある「MANGA ART HOTEL,TOKYO」は、女性専用フロアが16室、男性専用フロアが19室のカプセルホテルです。ランダムに積み上げたかのように互い違いに配置されたベッドスペースと、立体的な本棚、マンガの余白のような真っ白で統一された空間は、カプセルホテル特有の窮屈さを感じさせません。
ベッドスペースは100×200cmのシングルベッドサイズか、120×200cmのセミダブルサイズかのどちらか。ハンガーと金庫が設置されていて、扉はカーテンのシンプルなつくりですが、マンガに没頭するには十分な空間です。
入口が上下左右さまざまな方向を向いているからなのか、そこはかとない洞窟感が…。秘密基地にマンガを持ち込むようなワクワクを感じさせてくれます。スマホもPCも持っていなかった子ども時代に戻ったつもりで、マンガに集中できそう。
気に入ったらフロントで買える！こだわりの選書でマンガとの新しい出会い
「アート」をテーマにセレクトされたマンガは、「金魚すくい」や「風呂」など日本らしい専門的な世界を描いたものや、変わった境遇を生きる主人公を描いたものなどさまざま。どの作品も1巻の表紙が見えるように置いてあり、いつもなら手が伸びないような作品に目が留まります。
すべての作品におすすめコメント（日本語＆英語）がついているのも楽しいところ。キュレーターの思いが伝わってきます。5000冊のうち約800冊は、英語訳された日本のマンガ。読んだことのある作品の英語版を試してみるのも、新しい発見がありそうです。気に入ったマンガがあれば、フロントで購入することもできるというから驚き。
フロアごとに選書は違いますが、女性フロアだからと言って少女漫画ばかりという訳ではないようです。
同じ作家の作品が男女フロアに振り分けられていたりと、作品としてどちらのフロアに置きたいか、という目線で配置してあります。考え抜いてのセレクトではあるものの、傾向を見ながら入れ替えを行っていくそう。
何を読もうか迷ってしまう人は、フロントで相談してみて。キュレーターが直接アドバイスしてくれます。マンガを通したコミュニケーションもこのホテルのコンセプトのひとつ。男女フロアの行き来はできませんが、フロントでどんなマンガが読みたいかを伝えて、それが別フロアにあれば、取ってきてくれるそうです。
白で統一された清潔感のある共用スペース
フロアごとに設置されたシャワールームやトイレ、洗面スペースは白で統一され、シンプルなつくり。パジャマブランド「Nells（ネルズ）」とコラボしたパジャマの販売はありますが、アメニティ類の販売はないので要注意です。使い慣れたものを持参して。
宿泊スペース内はふた付きの飲み物のみ持ち込み可なので、何か食べたい人はフロント前で。食べ物を持ち込めないのは不便なようにも思えますが、ほかの部屋からの食べ物のにおいを気にせずに、リラックスできると思うと有難くもあります。
4路線の駅から徒歩圏内と、アクセスは抜群。宿泊料金は平日4800～5800円、土日祝とその前日は5800～6800円。マンガに一晩中没頭してほしいという思いから、宿泊なしの時間利用はありません。せっかく泊まるからには、マンガに集中して、新しい作品との純粋な出会いを楽しんで。
■MANGA ART HOTEL,TOKYO（マンガ アート ホテル トーキョー）
住所：東京都千代田区神田錦町1-14-13 LANDPOOL KANDA TERRACE 4・5階
室数：35室（女性専用 16室、男性専用 19室、男女別フロア）
宿泊料金：平日4800円～5800円、土・日曜、祝日とその前日は5800円～6800円※変更の可能性あり
アクセス：都営新宿線 小川町駅B7出口から徒歩1分、東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅B7出口から徒歩1分、東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅B7出口から徒歩1分、東京メトロ半蔵門線 神保町駅A9出口から徒歩7分
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