焼き菓子工房コレットのアップルタルトが絶品!京都・西陣の人気スイーツ店
金~月曜にかけてオープンする、京都のお菓子好きたちにも人気の「焼き菓子工房COLETTE(コレット)」。秋から春にかけて、さまざまなりんごの旬を追いかけ、生でかじると酸っぱすぎるようなりんごまで、絶品タルトに生まれ変わらせます。そんな「焼き菓子工房COLETTE」のスペシャリテ、噂のアップルタルトをご紹介します。
Summary
秋から春まで楽しめる“りんごリレー”するアップルタルト
突然ですが、りんごの品種をいくつ知っていますか?日本の店頭に並ぶのはフジ、王林、紅玉など、生で食べるりんごがほとんどですが、ヨーロッパでは調理して食べるクッキングアップルが主流。
「焼き菓子工房COLETTE(コレット)」で1年間に扱うりんごの品種は、クッキングアップルを含め7種類ほど。どれも農家さんができるだけ有機栽培で、手をかけて育てた育ちのいいりんごたちです。
店主の三井さんが初めて出会ったクッキングアップルが、酸味際立つ「グラニースミス」。初めて「グラニースミス」を食べたときの青りんご特有の酸味、タルトにしたときのさわやかな甘みに感動し、クッキングアップルの世界にはまっていったのだとか。
なんとファンクラブまである青りんごが「ブラムリーズシードリング」。イギリスでは、クッキングアップルといえばブラムリーというほどポピュラー。形は扁平で、生のままだとレモン並みのすっぱさなのですが、三井さんの手にかかれば、りんごとは思えないほどのパンチある酸味はそのままに、余韻に爽やかな甘みが残る絶品タルトに生まれ変わります。
ブリゼ生地(練り込みパイ生地)には、カナダ産のオーガニック薄力粉や、よつ葉バターを、アーモンドクリームにはスペインのマルコナアーモンドを使用するなど、原材料には譲れないこだわりが。材料ロスがないように、購入が1ピースだとしても予約をすると喜ばれます。ホールはもちろんご予約を。
「焼き菓子工房COLETTE」では、ほかにもシナノレッドや夏あかり、紅玉、ピンクレディ、ブレンハイムオレンジなど、さまざまなりんごを使ったタルトが登場。今日はどのりんご?と訪れるごとに新しい出会いがあるのも楽しみのひとつです。
朝作りたてのタルトでカフェタイム
さて、「焼き菓子工房COLETTE」があるのは、「北野天満宮」から北東に12分ほど歩いた西陣とよばれるエリア。京都の伝統産業 西陣織の一大生産地でもあります。
京都駅周辺や四条通のように飲食店が密集してはいませんが、この街に惹かれて集まった、センスのよいお店が点在しています。
「焼き菓子工房COLETTE」は、2018年5月、下鴨からこの西陣エリアに移転してきました。お持ち帰りもできますが、まずはその日の朝に焼いたばかりの味を店内で。
ドリンクには、フランスの紅茶「KUSUMI TEA」のアールグレイ、無農薬・無化学肥料で作られたオーガニックコーヒーなどのほかシードル、ワインなどがラインナップしていることも。
カウンター席の前には、フランス人アーティストNathalieLete(ナタリーレテ)の壁紙があり、かわいらしい動物たちの住む森に紛れ込んだような気分に。時がゆったりと流れます。
旬のフルーツとインスピレーションから生まれる焼き菓子
ある朝、鹿児島の農家から届いた金柑で即興タルトを作ってから、改良を続けて、いまでは定番となっている金柑のタルト。砂糖は使わずにグランマルニエ(オレンジのリキュール)でマリネして焼き込むことで、酸味もほろ苦さも生きている金柑に、あんずジャムで甘みをプラス。金柑が苦手という人にこそ食べて欲しい一品とのこと。こちらは11月後半から5月頃まで登場。
毎日食べても体に負担のないよう、可能な限りオーガニックな材料を吟味して使いながら、フランス菓子として成立させたい。そんな三井さんの真摯な思いとフランスで学んだ精巧な技術が生み出す焼き菓子は、どれもひと口で幸せな気持ちにしてくれます。
家にも持ち帰りたいオーガニックな焼き菓子
手土産には、日持ちのする焼き菓子はいかがでしょうか?人気は洋ナシの型に「COLETTE」の文字がある「塩サブレ」。甘さ控えめのサブレに、少し加えられたゲランドの「塩の花(一番塩)」が存在感を放つ、一度食べたら忘れられない味。お酒にも合いそうです。
ハリネズミの形をした「スペキュロス」(スパイスのビスケット)も人気です。スパイス好きにはたまらないのが、「11種のプロヴァンスハーブサブレ」。フランスのプロヴァンス地方では、庭先に自生しているハーブをいくつもミックスさせて料理を作るそう。そんなプロヴァンスの家庭料理を思わせるやさしい味です。
りんごへの概念が変わってしまうくらい鮮烈な印象をあたえてくれる「焼き菓子工房COLETTE」のアップルタルト。西陣エリアに来る予定のある人はぜひ。今まで知らなかった、りんごへの愛情が湧いてくるかもしれませんよ。
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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