鎌倉のお抹茶タイムは、せいろで蒸したうさぎまんじゅうに決まり
北鎌倉駅から徒歩約10分。明月院の門前に立つ「茶寮 風花」は、かわいいうさぎまんじゅうで知られるお店。緑いっぱいの素敵な雰囲気の中、せいろで蒸したとっておきの“うさぎまんじゅう&お抹茶”を楽しみませんか!
愛らしい見た目の“中華風うさぎまんじゅう”
今回のお目当ては、「茶寮 風花」の名物 “うさぎまんじゅう”。せいろの中から私たちを見上げるつぶらな瞳と、丸いフォルムがとってもキュートなお饅頭です。
見た目のかわいさだけでなく、もちろん味も折り紙付き。オーダーを受けてからミニせいろで一つひとつ蒸しあげているので、ウサギから湯気がほわほわと立ちのぼる状態で私たちの前に配ばれてきます。
中に入っている栗餡は、天然素材にこだわって作られた風花オリジナル。栗餡に白インゲンを混ぜ、甘さ控えめ&やさしい味にしているのだそうです。
和菓子の饅頭というよりは、中華まんに近いので、その見た目以上に食べ応えがあるのも特長です。
“うさぎまんじゅう”は、単品でも注文できますが、おすすめはお抹茶とのセットです。お抹茶を注文するとヨモギ串団子もついてくるんですよ。
うさぎまんじゅうとドリンクのセットは、お抹茶だけでなく煎茶・こんぶ茶・コーヒーなど全部で6種類。暑い日には、冷抹茶やアイスコーヒーにするのもおすすめです!
緑に包まれた癒し度満点の空間
鎌倉に来たからには、おいしい甘味とお抹茶はもちろん、鎌倉でしか味わえない静寂や癒しも求めたくなりますよね。そんな欲望も「茶寮 風花」なら叶えることができるんです。
JR北鎌倉駅から歩くこと約10分。アジサイ寺として知られる明月院の門前に位置する、緑に包まれた茶寮が「風花」です。
小さな橋を渡ると、茶寮の入口はもうすぐそこ。緑の中に隠れるようにして佇む姿は、ちょっとした特別感を与えてくれます。
店内のテーブル席もいいけれど、開放感が味わえる緑いっぱいのテラスでお抹茶を楽しみたい。
観光シーズンの午後は大混雑が予想されるので、狙うは開店直後!普段とは違う静寂の中で、草木が風に揺れる音や鳥のさえずりに、心を研ぎ澄ませるのもいいですよね。
おみやげに風花オリジナルの“うさぎ土鈴”はいかが?
「茶寮 風花」の屋号でもある“うさぎ”。先ほど紹介した“うさぎまんじゅう”だけではなく、店内にはウサギを模したオリジナルの土鈴(土を焼いて作った鈴)がたくさんあるんですよ。
写真の「オリジナル土鈴」もそのひとつ(一緒に写っているのは“うさぎまんじゅう”です!)。「茶寮 風花」のために、職人さんが一つひとつ手作りしたものだそう。
こんなにかわいいウサギの土鈴もありました!郷土玩具として今でも全国各地で作られている土鈴ですが、ウサギモチーフの土鈴がこれほど豊富なのは珍しいそうです。
そのほかに、まねきうさぎ土鈴(1000円)やうさぎまんじゅう土鈴(630円)などもあるので、気になる人はぜひお店でチェックしてみてください!
庭に面した大きな窓の前には、ウサギの土鈴をはじめ、ウサギ雑貨がずらり。
今年のひな祭りは、うさぎの雛人形を愛でながら、うさぎまんじゅうとお抹茶をお供に…というのはいかがでしょう。陶器で作られたウサギのお殿さまとお姫さま。衣装の繊細さにも心を奪われます。
毎年、十五夜のお月見シーズンには、店舗入口横の茶室がお月見仕様に。所々に散りばめられたウサギを探すのも楽しい。
どこか懐かしく、それでいて上品な雰囲気も持ち合わせている「茶寮 風花」。北鎌倉&鎌倉散策の合間に、うさぎまんじゅうとお抹茶で小休止!というのもいいけれど、散策をはじめる前にふらりと立ち寄って、緑いっぱいの空間で英気を養うのもおすすめです!
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
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